第88番札所から第1番札所へと巡ることを「逆打ち」といいます。
閏年(うるうどし)は「逆打ちの年」とされていて、閏年に逆打ちで巡ると、今でも順打ちでお遍路を巡り修行している弘法大師に巡り会えるという言い伝えがあり、ご利益も順打ちの3倍にもなるといわれています。
弘法大師・空海が誕生した地にある第75番札所 善通寺では、八十八ヶ寺すべてを一度に礼拝できるののだとか!
善通寺にある「お砂踏み道場」では、四国八十八ヶ所霊場の各寺院の御本尊の写しをお祀りした正面に、各寺院境内のお砂が敷かれています。
その砂を踏みながら礼拝していくことで、各霊場を巡拝するのと同じ徳を積むことができるとのことです。
お遍路を巡る方法は1つではありません!徒歩で巡る「歩き遍路」に、ドライブしながら巡る「車遍路」、海岸沿いや景色を楽しみながらサイクリングで巡る「サイクリング遍路」や、ツアーバスで巡るのもおすすめですよ♪
四国の巡り方をまとめた特集記事なども参考に、お遍路と四国周遊を検討してみてはいかがでしょうか?
四国遍路に便利な観光マップは以下からダウンロードいただけます。
・四国遍路へ出かけよう
・四国観光ガイドマップ
・四国88NAVI(公共交通機関で巡る方におすすめ)
十善戒は仏教における10の悪い行いを否定形にして、戒としたものです。お遍路を巡るときだけでなく、日々の暮らしの中で、心がけたい戒となっています。
一、不殺生(ふせっしょう)
生きるものすべての命を大切にする。
二、不偸盗(ふちゅうとう)
物を盗まず、他人のものを大事に扱う。
三、不邪淫(ふじゃいん)
性は尊いものであり、節度をもって性を考える。
四、不妄語(ふもうご)
うそ、偽りはいわず、真実を話すことを心がける。
五、不綺語(ふきご)
虚飾のことばは話さず、飾らない本当のことばで話す。
六、不悪口(ふあっく)
悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。
七、不両舌(ふりょうぜつ)
どの人に対しても、二枚舌を使わず、温かな気持ちで話す。
八、不慳貪(ふけんどん)
強欲をはり、貪ることなく、感謝の気持ちで過ごす。
九、不瞋恚(ふしんに)
怒りをおさえ、心を落ち着けて、優しい気分で過ごす。
十、不邪見(ふじゃけん)
邪な間違った考えを捨て、どの人にも平穏な気分で接する。
「同行二人」とは、お遍路中は決して一人でなく、常に弘法大師様がそばにいて護ってくれているということです。また、普段の生活の中でも生きることは決して一人ではなく、誰かが共にいてくれることを日々感謝をしながら生きていくという仏の教えに繋がっています。こうしたことからも最後にお礼参りまで検討してみてはいかがでしょうか?