第45番札所 海岸山 岩屋寺

かいがんざん いわやじ
七種の霊鳥が住むといわれる山中深くに建つ寺院
寺の歴史
標高700m。奇峰が天を突き、巨岩の中腹に埋め込まれるように堂宇がたたずむ典型的な山岳霊場です。神仙境を思わせる境内は、昔から修験者の修行場だったようで、さまざまな伝承が残されています。

弘法大師がこの霊地を訪ねたのは815年のころ。そのころすでに土佐の女性が岩窟に籠り、法華三昧を成就。空中を自在に飛行できる神通力を身につけ、法華仙人と称していたといいます。しかし、弘法大師に篤く帰依した仙人は、全山を弘法大師に献上しました。弘法大師は木造と石造の不動明王像を刻むと、木像は本尊として安置しました。
石像は奥の院の秘仏として岩窟に祀り、山そのものをご本尊の不動明王としました。その後、護摩修法をしたといいます。

一遍上人(1239-89)が鎌倉時代(1185-1333)の中期に、この古刹で参籠・修行したことは『一遍聖絵』に描かれています。13世紀末ごろまでには不動尊像をはじめ、護摩炉壇、仙人堂、49院の岩屋、33の霊窟が残っていたといいます。いつの頃からか、当寺は四十四番大寶寺の奥の院とされていましたが、1874年に第一世の住職が晋山しました。しかし、1898年に仁王門と虚空蔵堂をのこし、諸史料ともども全山を焼失します。1920年に本堂より一回り大きい大師堂を再建。その後、1927年に本堂、1934年に山門、1952年に鐘楼を復興。宿坊遍照閣は1963年、逼割不動堂・白山権現堂は1978年にそれぞれ建立されています。大師堂は国指定重要文化財、寺域は国の名勝、県立自然公園の指定地でもあります。

その他見どころ
 逼割禅定(奥の院・大師堂奥の山道を辿る)
 鈴の音山河(お遍路さんをさわやかに歌ったうた。現住職が作詞・作曲)
 七鳥(三宝鳥、慈悲心鳥、慈悲声鳥、鼓鳥、鈴鳥、笛鳥、鉦鼓鳥)
 初めて発見された植物(イヨクジャク、イワヤシダ、イワヤスゲなどがある)
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住所 〒791-1511 愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
電話番号 0892-57-0417(岩屋寺)
アクセス 松山インターチェンジから、国道33号線を久万方面へ行きます。久万中学校前で左折し、県道12号線を走り、国民宿舎古岩屋荘を約3km過ぎた右手にあります。
駐車場 あり 105台
駐車場代 300円
備考 宿坊:なし

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