第46番札所 医王山 養珠院 浄瑠璃寺

いおうざん ようじゅいんじょうるりじ
体全体でスピリチュアルを感じる寺院
寺の歴史
浄瑠璃寺は松山市内八ヶ寺のうち、最初の霊場です。参道入口の石段左に「永き日や衛門三郎浄るり寺」と彫られた正岡子規の句碑があり、お遍路を迎えてくれます。このあたりは、遍路の元祖といわれる右衛門三郎の故郷としても知られています。

縁起をによると、奈良の大仏開眼に先だち、708年に行基菩薩が布教のためにこの地を訪れました。そして、仏法を修行する適地として寺を建立しました。行基は白檀の木で薬師如来像を彫り、脇侍に日光・月光菩薩と、眷属として十二神将を彫造して本尊にしたといいます。寺名は薬師如来がいる瑠璃光浄土から「浄瑠璃寺」とし、山号は医王如来に因みました。

約百年後の807年、唐から帰朝した弘法大師がこの寺にとどまり、荒廃していた寺を修復し、四国霊場の一寺としました。その後室町時代(1336-1573)末期に、足利幕府の武将、平岡道倚が病に苦しんでいたところ、本尊に祈願し見事全快。道倚は感激し、寺塔を再興して厚く帰依しました。

1715年には山火事で、本尊と脇侍をのぞく寺や宝を焼失。70年後の1785年に、地元の庄屋から住職になった僧・堯音が復興に尽力しました。堯音は、托鉢をしながら全国を行脚し、その浄財で現在の姿に再興しています。社会事業家としても知られ、苦難の末に、岩屋寺から松山市にいたる土佐街道に8つの橋を架けています。

また、境内の樹齢1,000年を超す大樹イブキビャクシン(市天然記念物)も信仰を得ています。

その他見どころ
 説法石(「おかけください。霊鷲山の石が埋め込んであります」と説明書)
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住所 愛媛県松山市浄瑠璃町282
電話番号 089-963-0279
休業日 なし
アクセス 松山インターチェンジから、国道33号線を砥部方面へ行きます。重信大橋を越えた最初の交差点で左折。県道23号線を走り、バス停広瀬を右折。久谷方面を目指し走ると右手にあります。
駐車場 あり 約10台
駐車場代 なし
備考 宿坊:なし