第40番札所 平城山 観自在寺

だいよんじゅうばんふだしょ へいじょうざん かんじざいじ
南国に鎮座する四国霊場の裏関所
寺の歴史
愛媛県は「菩提の道場」。その最初の霊場で、一番霊山寺からもっとも遠くにあり、「四国霊場の裏関所」とも呼ばれます。寺があるこの町は、美しいリアス式海岸の宇和海に面した最南端です。海洋レジャーの基地、真珠の生産地としても知られる足摺宇和海国立公園の景観を存分に楽しむことができます。

縁起をひも解くと、弘法大師が807年に平城天皇(在位806〜09)の勅命を受けてこの地を訪れました。1本の霊木から本尊の薬師如来と脇侍の阿弥陀如来、十一面観音菩薩の三尊像を彫造して安置し、開創したとされています。このとき、残った霊木に「南無阿弥陀仏」と6字の名号を彫り、舟形の宝判を造って庶民の病根を除く祈願をしました。

平城天皇はまた、勅額「平城山」を下賜し、次の嵯峨天皇(在位809〜23)とともに親しく行幸しました。御朱印を下し『一切経』と『大般若経』を奉納し、毎年勅使を遣わして護摩供の秘法を修しました。こうしたことから、この地方を「御荘」と称し、また勅額の山号に因んで「平城」とも呼ぶようになっています。

1638年、京都・大覚寺の空性法親王が四国巡拝の折に宿泊し、「薬師院」の院号を授けています。このころは七堂伽藍がそびえ、末寺48坊、寺領二千数百石という隆盛を誇っていたといいます。だが、火災によりすべての堂塔を焼失、その後は宇和島藩主・伊達家の祈願所として旧観の回復につとめ、法灯を守っています。

その他見どころ
 本尊と脇侍
 「南無阿弥陀仏」の名号宝判
 本堂(1964年、全国の信徒の浄財だけで再建)
 大師堂(1993年、総檜の宝形造りで、回廊では四国八十八ヶ所のお砂踏ができる)

年中行事
大師縁日
日時:3月21日
花まつり
日時:4月8日
大師誕生会
日時:6月15日
大師まつり
日時:8月21日
大師縁日
日時:10月21日

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住所 愛媛県南宇和郡愛南町御荘平城2253-1
電話番号 0895-72-0416
アクセス JR宇和島駅から国道56号線を高知県四万十方面へ。愛南町に入り、1つ目の信号(八幡野神社前)を左折、さらに400m先の信号を左折。
駐車場 あり ※山門下:普通車15台、小学校前:普通車5台
駐車場代 無料
備考 宿坊:あり(20人・要予約)※素泊まりのみ