第65番札所 由霊山 慈尊院 三角寺

ゆれいざん じそんいん さんかくじ
四国88ヶ所愛媛県最後の関所寺
寺の歴史
江戸時代の俳人・小林一茶が1795年に訪れたとき、「これでこそ 登りかひあり 山桜」と詠まれただけあって、山内は樹齢3、400年の桜が爛漫となる名所です。伊予最後の霊場。標高約360m、平石山の中腹にある静かな境内です。

縁起では、聖武天皇(在位724-49)の勅願によって、行基菩薩が弥勒の浄土を模して具現するために開創したと伝えられます。その後、815年に弘法大師が訪れ、本尊の十一面観音像を彫造して安置しました。さらに、大師は不動明王像も彫像。三角の護摩壇を築き、21日間、国家の安泰と万民の福祉を祈念して「降伏護摩の秘法」を修法されたといいます。この護摩壇の跡が、庫裡と薬師堂の間にある「三角の池」の中の島として現存し、寺院名の由来ともなっています。また、嵯峨天皇(在位809-23)の厚い信仰をうけ、寺領300町歩をいただき、七堂伽藍を備えて寺運は隆盛だったと伝えられます。しかしながら、長宗我部軍の「天正の兵火」に遭い、一部の堂宇を焼失しました。現在の本堂が再建されたのは1849年で、1971年に修復されています。

本尊は古くから開運厄除けの観音・安産子安の観音さんとして、信仰を仰いでいます。参拝者はご祈祷をうけたお守りと腹帯が授けられます。また、「子宝杓子」といって、子宝に恵まれない夫婦が寺で杓子を授かり、仲良く食事をすると子宝に恵まれると伝えられます。子供を授かった後に、新しい杓子と授かった杓子をもってお礼参りをします。

その他見どころ
 延命地蔵菩薩立像(1977年再建。高さ7m銅造)
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住所 愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
電話番号 0896-56-3065
営業時間 7:00~17:00
休業日 無休
料金 無料
アクセス 三島川之江インターチェンジから国道192号線に入ります。徳島方面に向かい、約200mで信号を右折、約4km山道を登ると到着します。
駐車場 なし
備考 宿坊:なし