第60番札所 石鈇山 福智院 横峰寺

いしづちさん ふくちいん よこみねじ
星が森から望む西日本最高峰石鎚山
寺の歴史
西日本の最高峰・石鎚山(標高1982m)は、山岳信仰の霊地であり、修験道の道場でもあります。弘法大師が24歳のときの著書『三教指帰』の中で「或時は石峯に跨って粮を絶ち(断食)轗軻(苦行練行)たり」と、この山で修行した様子を記しています。境内は石鎚山の北側中腹(750m)にあります。四国霊場では3番目の高地であり、「遍路ころがし」の最難所でした。1984年には林道が完成、現在は境内から500m離れた林道の駐車場まで車で行くことができます。ただし、冬期は12月下旬から2月いっぱい不通です。また、大型バスは通行できません。

縁起によると、651年、役行者が石鎚山の星ヶ森で修行をしていると、山頂付近に蔵王権現が現れたといいます。その姿を石楠花の木に彫り、小堂を建てて安置したのが創建とされています。また、延暦年間(782-806)には石仙仙人という行者が住んでおり、桓武天皇(在位781-806)の脳病平癒を成就したことから、仙人は菩薩の称号を賜ったと伝えられます。

弘法大師がこの寺で厄除けと開運祈願の星供養の修法をしたのは大同年間(806-10)とされます。このときやはり蔵王権現が現れたのを感じ、堂宇を整備して霊場としました。以来、神仏習合の別当寺として栄えましたが、明治新政府の廃仏毀釈令により寺は廃寺となりました。1909年になって、檀信徒の協力によりようやく復興しています。

その他見どころ
 石楠花(本堂から大師堂の横の山際一面に植えてある。5月上旬から鮮やかな薄紅色の花が、境内を彩る)
 星ヶ森(名勝、山門から約600m、霊峰石鎚山の遥拝所)

年中行事
星まつり
日時:2月3日
花まつり
日時:旧暦4月8日
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住所 愛媛県西条市小松町石鎚甲2253
電話番号 0897-59-0142
料金 ※料金は平野林道使用料
普通車1850円/マイクロバス3700円
※通行には平野施設利用許可書が必要
アクセス JR伊予西条駅からバスで約1時間
いよ小松ICから車で約1時間
※横峰登山口~平野林道通行料が必要

いよ小松インターチェンジから国道11号線を西条市方面を目指して走ります。氷見交差点を過ぎて県道142号線に右折、バス停横峰登山口で右折。山へ向って進むと正面です。
駐車場 あり 普通車約60台/マイクロバス10台
駐車場代 無料
備考 宿坊:なし