第75番札所 五岳山 誕生院 善通寺

そうほんざんぜんつうじ
【寺の歴史】
『多度郡屏風浦善通寺之記』(江戸時代中期成立)によると、善通寺は、唐より帰朝された弘法大師が、御父の寄進した四町四方の地に、師である恵果和尚が住んだ長安・青龍寺を模して建立したお寺です。807年、臘月(陰暦12月)朔日に斧始めを行い、813年6月15日に落慶し、父の諱「善通」をとって「善通寺」と号したと記されています。

鎌倉時代には、佐伯家の邸宅跡に誕生院が建立されました。江戸時代までは、善通寺と誕生院のそれぞれに住職をおく別々のお寺でしたが、明治時代に善通寺として一つのお寺となりました。現在は真言宗善通寺派の総本山であり、また四国八十八ヶ所霊場の75番札所でもあります。

現在の善通寺は「屏風浦五岳山誕生院善通寺」と号します。山号の「五岳山」は、寺の西にそびえる香色山・筆山・我拝師山・中山・火上山の五岳に由来し、その山々があたかも屏風のように連なることから、かつて「屏風浦」とも称されました。そして、「誕生院」の院号は、お大師さま御誕生の地であることを示しています。御誕生所である善通寺は、京都の東寺、和歌山の高野山とならぶ弘法大師三大霊跡のひとつとして、古くから篤い信仰をあつめてまいりました。

総面積約45,000平方メートルに及ぶ広大な境内は、「伽藍」と称される東院、「誕生院」と称される西院の東西二院に分かれています。金堂、五重塔などが建ち並ぶ「伽藍」は、創建時以来の寺域であり、御影堂を中心とする「誕生院」は、お大師さまが御誕生された佐伯家の邸宅跡にあたります。ともに弘法大師御誕生所としての由縁を今に伝えています。


【金堂】
善通寺の本堂。創建当時の金堂は、1558年に三好実休の兵火により焼失しました。現在の建物は、1699年に上棟されたものです。本尊・薬師如来坐像は、像高3メートルにも及ぶ丈六の巨像で、1700年に御室大仏師北川運長によって造像されました。


【五重塔】
総高43メートルに及ぶ大塔で、善通寺のシンボルとして、広く人々に親しまれています。創建以来、大風や火災により、いくたびかの倒壊・焼失を経ましたが、そのたびに再建されました。現在の塔は、1845年、仁孝天皇の御綸旨により再建が始められ、1902年に完成したものです。
初層には五智如来像のうちの4体が安置され、毎年ゴールデンウィークに特別公開を行っています。


【その他見どころ】
 御影堂(弘法大師が御誕生された佐伯家の邸宅地に建ち、奥殿には大師自筆と伝わる本尊・瞬目大師像が秘蔵されています。現在の建物は1831年に再建され、1937年に大規模な修築がされました。また、御影堂地下には、約100メートルの「戒壇めぐり」があり、暗闇の中、御宝号を唱えながら大師と結縁する道場となっています)
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住所 〒765-8506 香川県善通寺市善通寺町3-3-1
電話番号 0877-62-0111
営業時間 ■堂舎の開扉時間
本堂 7:00~17:00
御影堂 朝勤行~17:00

■売店の営業時間
御影堂前売店 8:00~17:00
物産会館 9:00~17:00

■そのほかの施設
お砂踏み道場 9:00~16:00
納経所 7:00~17:00
休業日 無休
料金 戒壇めぐり拝観料(戒壇めぐり、宝物拝観)
大人500円(団体20人以上400円)、小人(小・中学生)300円(団体240円)
アクセス 善通寺ICより車で約10分
駐車場 有(大型バス可)
有料 普通車300円、マイクロバス・大型バス1,000円