第48番札所 清滝山 安養院 西林寺
せいりゅうざん あんよういん さいりんじ
弘法大師の湧水伝説が伝わる寺院
寺の歴史
寺の前に小川があり、きれいな水が流れています。門前には正岡子規の句碑があり、「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」と刻まれています。「ていれぎ」は刺し身のツマに使われる水草で、このあたりの清流に自生し、松山市の天然記念物とされているのです。
縁起によると741年、聖武天皇（在位724-49）の勅願により、行基菩薩は国司、越智玉純公と共に一宮別当寺として当寺を建立しました。当時は現在の松山市小野播磨塚あたりの「徳威の里」にあったそうです。行基は十一面観音菩薩像を本尊として彫造し、安置ました。807年、弘法大師が四国の霊跡を巡礼した際、この寺に逗留しました。弘法大師は国司の越智実勝公と協議し、寺を今の地に移したといいます。また、四国霊場と定め、国家の安泰を祈願する道場としました。
このころ村は大旱魃で苦しんでいました。弘法大師は村人を救うために錫杖を突き、近くで清水の水脈を見つけました。寺の西南300ｍにある「杖の淵」はその遺跡とされています。水は涸れたことがなく、土地を潤し、1985年の「全国の名水百選」にも選ばれている。
時代は江戸・寛永年間（1624-44）。寺を火災で焼失しました。1700年になると、松平壱岐守はじめ、家老、奉行など諸役人の手により一部を再建。1707年には中興の祖、覚栄法印が村民の雨乞い祈願を成就したことで、松山藩に帰依されます。松山藩は本堂と鐘楼堂の再興に尽力、さらに江戸末期に大師堂と仁王門を復興しています。現大師堂は2008年に再建されたものです。
その他見どころ
寺宝（『四國偏禮繪圖』。最古の四国遍路絵図として貴重。宝暦13年（1763）の刊行。また『四国霊場記』（明治24年・1891刊）も貴重資料）
寺の前に小川があり、きれいな水が流れています。門前には正岡子規の句碑があり、「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」と刻まれています。「ていれぎ」は刺し身のツマに使われる水草で、このあたりの清流に自生し、松山市の天然記念物とされているのです。
縁起によると741年、聖武天皇（在位724-49）の勅願により、行基菩薩は国司、越智玉純公と共に一宮別当寺として当寺を建立しました。当時は現在の松山市小野播磨塚あたりの「徳威の里」にあったそうです。行基は十一面観音菩薩像を本尊として彫造し、安置ました。807年、弘法大師が四国の霊跡を巡礼した際、この寺に逗留しました。弘法大師は国司の越智実勝公と協議し、寺を今の地に移したといいます。また、四国霊場と定め、国家の安泰を祈願する道場としました。
このころ村は大旱魃で苦しんでいました。弘法大師は村人を救うために錫杖を突き、近くで清水の水脈を見つけました。寺の西南300ｍにある「杖の淵」はその遺跡とされています。水は涸れたことがなく、土地を潤し、1985年の「全国の名水百選」にも選ばれている。
時代は江戸・寛永年間（1624-44）。寺を火災で焼失しました。1700年になると、松平壱岐守はじめ、家老、奉行など諸役人の手により一部を再建。1707年には中興の祖、覚栄法印が村民の雨乞い祈願を成就したことで、松山藩に帰依されます。松山藩は本堂と鐘楼堂の再興に尽力、さらに江戸末期に大師堂と仁王門を復興しています。現大師堂は2008年に再建されたものです。
その他見どころ
寺宝（『四國偏禮繪圖』。最古の四国遍路絵図として貴重。宝暦13年（1763）の刊行。また『四国霊場記』（明治24年・1891刊）も貴重資料）
- エリア
- 松山市
- カテゴリ
- 八十八ヶ所霊場（遍路寺）
| 住所 | 愛媛県松山市高井町1007 |
|---|---|
| 電話番号 | 089-975-0319 |
| アクセス | 松山インターチェンジから国道33号線を砥部方面へ。森松交差点を左に入り、森松バスターミナルを左折し、杖ノ淵公園先の交差点を左折。直進すると右手にみえます。 |
| 駐車場 | あり 普通車20台／大型車2台 |
| 駐車場代 | 無料 |
| 備考 | 宿坊：なし |
