第2番札所 日照山 無量寿院 極楽寺

にっしょうざん むりょうじゅいん ごくらくじ
【寺の歴史】
極楽寺は行基によって建てられたと言われています。弘法大師は815年に37日間、阿弥陀経を唱え修法しました。すると、結願の日に阿弥陀如来が現れました。このときの姿を基に弘法大師が彫刻した像が、現在の本尊です。弘法大師が彫刻した像が本願です。この像はたいそう見目麗しく、鳴門まで光を発したといいます。あまりの光量から魚が捕れなくなり、困った漁師たちが本堂の前に山を築いたという言い伝えから、この寺は「日照山」と呼ばれるようになりました。天正時代(1573-92)、長宗我部元親によって寺全体が燃やされたものの、1659年に蜂須賀光隆公により本堂は再建されました。

境内は三方を山に囲まれた閑静な場所です。朱塗りの仁王門をくぐると極楽浄土を思わすような庭園が広がります。石段を上った先には、階段正面に本堂、右手奥に大師堂があります。弘法大師像は別名「安産大師」。弘法大師が流産ばかりする夫人に加持祈祷したところすぐ子宝に恵まれたという言い伝えを由来に、安産祈願に力があると言われます。境内にある「長命杉」は弘法大師本人が植えたものです。樹齢1200年あまり、高さ約31メートル、周囲約6メートルもある老巨木で、鳴門市の天然記念物に指定されています。触れば家内安全ばかりか、病気平癒、長寿も授かるといわれます。千古の風雪に耐えてきたこの霊木です。巡礼の折にはぜひ触れてみてはどうでしょうか。


【見どころ】
・寺宝(本尊である阿弥陀如来像は秘仏です)
・仏足石は釈迦が石の上の説法をしたら、石に足形が残ったとされるものです。本堂階段の登り口にあります。
・願掛け地蔵の前でお地蔵さんの真言を唱え、自分も精進努力すれば、不思議なご利益があるとされます。仁王門をくぐった左手にあります。


【年中行事】
◇花祭り(お釈迦様の誕生日)
日時:新暦4月8日
場所:極楽寺境内 仏足石前

◇水子法会
日時:秋彼岸中日 9月23日10時
場所:極楽寺境内 水子地蔵前

◇除夜の鐘
日時:12月31日 午後11時50分
場所:極楽寺境内 鐘楼堂
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住所 〒779-0225 徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12
電話番号 088-689-1112
アクセス 藍住インターチェンジから、県道1号線を板野町方面へ進み、次に県道12号線を鳴門市方面へ走ると左手にあります。
駐車場 普通40台・大型6台
駐車場代 ・無料
備考 宿坊:あり(150人)