第8番札所 普明山 真光院 熊谷寺

ふみょうざん しんこういん くまだにじ
【寺の歴史】
縁起によると815年、弘法大師が閼於ヶ谷で修行をしていました。その折、紀州の熊野権現があらわれ「末世の衆生を永く済度せよ」と告げました。熊野権現は5.5センチほどの金の観世音菩薩像を授け、空へ去ったといいます。その後、弘法大師はお堂を建築。本尊として等身大の千手観音像を彫造し、その胎内に金の尊像を納めました。境内にはその鎮守堂があり熊野権現が祀られています。『四國遍禮霊場記』(1689)には「境内は清幽で、谷が深く、水は涼しく、南海が一望できる。千手観音像の髪の中には126粒の仏舎利が納められてある」とあります。当時の様子がうかがえます。

元禄のころ(1688-1704)までに、すでに幾度か火災にあったという説もあります。ただ、1927年の火災はすさまじく、本堂とともに弘法大師作のご本尊も焼失しました。その後、歴代住職の尽力により、本堂は1940年に再建されました。しかしながら、それ以外の工事は第二次大戦で中断。ようやく1946年に全容が完成し、新造された本尊の開眼法要が営まれました。

熊谷寺は四国霊場のなかで最大級の仁王門を構えています。1687年に建てられた、徳島県の指定文化財です。和様と唐様の折衷様式で間口は9メートル、高さは12.3メートル。2層目の天井や柱には極彩色の天女の姿などが描かれています。大師堂に安置されている弘法大師坐像は室町時代の作で、県指定の文化財です。

【大師堂】
本堂左手36段の石段をのぼったところにあります。1707年に建てられた県指定文化財です。

【多宝塔】
1774年建立。胎蔵界の大日如来像を中心に、四方に如来像を安置しています。

【その他見どころ】
・弁天島(納経所横にあります。太鼓橋のかかった安産の祈願所です)

【年中行事】
・本尊御開帳
日時:毎月18日
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住所 〒771-1506 徳島県阿波市土成町土成字前田185
電話番号 088-695-2065
アクセス 土成インターチェンジから、県道139号線を市場町方面へ進むと寺行きの看板があるので看板に沿って行くとたどり着きます。
駐車場 普通20台・マイクロバス・大型6台 他に臨時駐車場三ヵ所ある 50台可
駐車場代 志納金制