お遍路さんが転んでしまうほどの厳しい難所という意味で使われる、遍路ころがしの道。四国八十八カ所の中で最も険しい山道といわれているのが、徳島県の11番札所藤井寺から、標高930mの山の中腹に位置する12番札所焼山寺までの約13キロ。まさに修行の霊場というだけありの難所ですが、乗り越えた時の達成感は他では味わえない感動が!この達成感が、次への一歩を踏み出せることを改めて実感し、今後の自信にもつながること間違いありません。
「三人寄れば文殊の知恵」ということわざにもあるように、文殊とは知恵の仏様。第31番札所の竹林寺は文殊菩薩を本尊とし、学業成就の仏様として親しまれています。「文殊堂」と呼ばれる本堂は国の重要文化財にも指定され、宝物館に所蔵されている仏様17体も、また国指定の重要文化財。それぞれの仏様のお顔を前に心安らぐひとときを過ごせます。県内で唯一五重塔を有する札所としても知られ、国名勝の竹林寺庭園では四季折々の美しさを堪能できます。風光明媚な五台山の山頂に立ち、高知市内を一望できる竹林寺。ぜひ訪れて欲しい札所のひとつです。
善通寺七ヶ所まいりは、香川県の第71番札所「弥谷寺」から第77番札所「道隆寺」までを巡るお遍路旅。古来より、この七ヶ所を一日で回ると霊場88ヶ所全てをお参りしたことと同じ意味があるといわれています。各寺院には「なで仏」の七福神さまが一体ずつお祀りされ、全てのお寺をまわると七つの福運を授かるとされています。巡礼の記念におすすめしたいのが「七ヶ所まいり色紙」。各寺院で参拝しお納経をいただく際に授かる御影を色紙に貼ると完成します。開創1200年を記念して作られたもので、御本尊の御影と七福神の御影の2種類あり。弘法大師の彩色御影は善通寺御影堂のみで授与されるのでお忘れなく。
約16キロを8時間程で回れるルートなので、歩き遍路のお試しコースとしてチャレンジしてみてはいかがでしょう。