お参りの礼儀、お作法とは

心を込めたお参りをするために

色々な思いを胸に参拝しているお遍路さんも多く、マナーを守って参拝することも必要です。お参りする上で知っておきたい一般的な礼儀や作法をお教えします。

巡拝の順序

納経所の受付は7時から17時まで。基本年中無休ですが、山あいのお寺などは日暮れも早く季節によっては早めに閉めることもあるので油断は禁物。また春秋や日曜・祝日は格段にお遍路さんが増え、受付に時間がかかるので注意が必要です。納経所では御影をいただくのを忘れないように。自由にとって帰れるところは特に忘れやすいので要注意!

お遍路の心得「十善戒」

これだけは必ず守りたい、弘法大師の教え
1、不殺生(ふせっしょう):生きているもの、すべての命を大切にする。
2、不偸盗(ふちゅうとう):物を盗まず、他人のものを大事に扱う。
3、不邪淫(ふじゃいん):性は尊いものであり、節度をもって性を考える。
4、不妄語(ふもうご):うそ、偽りはいわず、真実を話すことを心がける。
5、不綺語(ふきご):虚飾のことばは話さず、飾らない本当のことばで話す。
6、不悪口(ふあっく):悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。
7、不両舌(ふりょうぜつ):どの人に対しても、二枚舌を使わず、温かな気持ちで話す。
8、不慳貧(ふけんどん):強欲をはり、貪ることなく、感謝の気持ちで過ごす。
9、不瞋恚(ふしんに):怒りをおさえ、心を落ち着けて、優しい気分で過ごす。
10、不邪見(ふじゃけん):邪な間違った考えを捨て、どの人にも平穏な気分で接する。

※参照:(一社)四国八十八ヶ所霊場会公式サイト http://www.88shikokuhenro.jp/