第85番 五剣山 観自在院 八栗寺

ごけんざん かんじざいいん やくりじ
寺の歴史
屋島の東、源平の古戦場を挟み、標高375mの五剣山があります。地上から剣を突き上げたような神秘的な山です。八栗寺はその8合目にあり、多くの遍路さんはケーブルカーで登られます。 829年、弘法大師がこの山で求聞寺法を修めたときのことです。五振りの剣が天振り注ぎ、山の鎮守蔵王権現が現れ、「この山は仏教相応の霊地なり」と告げられました。弘法大師はそれらの剣を山中に埋め鎮護とし、大日如来像を刻み、五剣山と名付けられました。

五剣山の頂上からは、讃岐、阿波、備前など四方八国が見渡すことができました。ゆえに、もともとの寺名は八国寺です。 延暦年中(782-806)、師は唐に留学する前に、再度この山に登りました。そして入唐求法の成否を占うために、8個の焼き栗を植えられました。無事帰国し、再び訪れると、芽の出るはずない焼き栗が芽吹いていたのです。これが八国寺を八栗寺へ改名した由来です。この寺も長宗我部元親による八栗攻略の兵火により全焼しました。しかし、江戸時代に無辺上人が本堂(三間四面)、さらに高松藩主松平頼重が現在の本堂を再興しました。弘法大師作の聖観自在菩薩を本尊として安置し、観自在院と称するようになりました。五剣山は1706年に大地震を遭い、五つの嶺のうち東の一嶺が中腹より崩壊し、現在の姿になりました。

その他見どころ
 大師堂横の多宝塔
 鐘楼堂(1791年建立。鐘楼堂に歌人で書家の會津八一(秋草道人)の作歌揮毫の歌銘のある美術梵鐘があります。「わたつみの そこゆくうをの ひれにさへ ひひけこのかね のりのみために」)

年中行事
◇修正会(正月特別祈祷)
日時:元日〜7日迄
◇大般若法会(聖天尊正月大縁日)
日時:1月16日午後1時
◇花祭り(仏生会)
日時:4月8日
◇大般若法会(聖天尊春季大縁日)
日時:5月16日午後1時
◇青葉祭り(宗祖降誕会)
日時:6月15日
◇大般若法会(聖天尊秋季大縁日)
日時:旧暦9月16日午後1時
◇星供護摩(星祭り)
日時:冬至〜節分迄受付
◇聖天尊ご祈祷
日時:毎日受け付け
◇聖天尊護摩供養
日時:毎月15日及び月末午後7時
一日参り
※1.2.7.8.9月を除く・善哉接待
日時:1日10時〜
フォトツアーを見る
住所 〒761-0121 香川県高松市牟礼町牟礼3416
電話番号 087-845-9603
営業時間 7:00~17:00
アクセス JR高松駅から車で約30分
高松自動車道中央ICから車で約15分
   〃  志度ICから車で約15分
(国道11号→県道146号)
電車(コトデン)八栗駅より1.5km、タクシーで約5分
※カーナビ等ご利用の場合は、名称「八栗ケーブル登山口駅」または電話番号「087-845-2218」で検索してください。
駐車場 普通車400台、マイクロバス10台、大型車10台
駐車場代 無料
備考 宿坊:なし

このスポットから近い「道の駅」

このページを見ている人は、こんなページも見ています