第86番札所 補陀洛山 志度寺

ふだらくさん しどじ
寺の歴史
香川県東部、志度湾に面して建立される志度寺。海の向こうはるかには、屋島や五剣山の稜線を望めます。開創は古く625年。四国霊場屈指の古刹です。海洋技能集団海人族の凡子が霊木を刻み、十一面観音像を彫り、精舎を建てたのが始まりと言われます。その後、藤原鎌足の息子、藤原不比等が妻の墓を建立し「死度道場」と名づけられました。693年、不比等の息子、房前は行基とともに堂宇を拡張し、寺は学問の道場として栄えました。能楽の作品「海士」の舞台としても語り継がれています。

室町時代には、四国管領の細川氏の寄進により繁栄しましたが、戦国時代に荒廃。その後、藤原氏末裔、生駒親正による支援を経て、1671年に高松藩主、松平頼重の寄進などにより再興されました。志度は江戸時代の奇才、平賀源内(ひらがげんない)の故郷であり、近くに記念館があります。

その他見どころ
 本堂
 本尊(国指定重要文化財)
 海士の墓(能楽でも詠まれる藤原家にまつわる悲話の舞台、藤原房前が母のために建立したと言われる「海士の墓」が約20基並んでいます。海士の命日である7月16日には、「志度寺の十六度市」が開催されています。この日は年に一度、本尊十一面観音の御開帳を行っております)
 曲水式庭園・無染庭(「曲水式庭園」は室町時代の作庭で、天に向かいそびえる力強い石組が印象的。書院の正面に作庭された無染庭は重盛三玲の作品で禅式枯山水庭の定型を採り竜安寺を感じさせます。拝観料無料)

年中行事
◇どんと焼き
日時:1月15日
◇柴燈大護摩
日時:5月 第2日曜日
◇志度寺の十六度市
日時:7月16日
◇志本尊十一面観音御開帳
日時:7月16日・17日
◇永代土砂加持法要
日時:12月 第2日曜日
◇閻魔堂御開帳
日時:毎月17日
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住所 〒769-2101 香川県さぬき市志度1102
電話番号 087-894-0086
アクセス JR志度駅より徒歩10分、琴電志度駅より徒歩8分、志度ICより車で7分
駐車場 20台
駐車場代 無料
備考 宿坊:なし