大洲市・城下町における文化財の保存と再生について

愛媛県の西南部に位置し一級河川の肱川が町の中心を流れ大洲市は、かつて大洲藩六万石で栄えた城下町し、戦災の影響なく今もなお江戸時代の町割りが残っています。 

 江戸期から守られていた町並みですが、この数十年間で所有者の高齢化、人口減少の影響を受け、多くが空き家となっていました。ほとんどの所有者が市外に移住していたので、残された古民家を維持することが難しくなり取り壊しの動きが出てきたのが2017年頃のことでした。

 この現状をどうにかしなければならないと、地元の若者たちで立ち上げたのがNPO法人YATSUGIです。所有者から許可を得て、空き家を掃除・管理し、きれいにした古民家を活用して「城下のmachibito」というイベントが開催されました。

 どうにか町を盛り上げようと取り組んで来たNPO活動でも、将来的に建物を守ることが難しくなっていました。城下町エリアの景観を守るため、大洲市と地元の金融機関が勉強会を始め、丹波篠山市で展開されていた分散型ホテルのことを知るのです。古民家を改修したホテルやお店が町に点在しており、そこを回遊する流れが生まれる仕組みがありました。この仕組みを大洲市に取り組めば、町の再生になると考えられ、町としてのビジョンを大洲市が描き、バリューマネジメント(株)が分散型ホテルを、伊予銀行が資金面を、(一社)ノオト/(株)NOTEが古民家改修の分担する形で官民連携が締結されました。

 連携はできましたが、それを動かすにはノウハウが足りなかったので、地元の工務店に丹波篠山市まで出向いてもらい古民家改修のノウハウを学んできてもらいました。そうすることで、残せる部分を活かした形で、町家が改修されていきました。
 
 2018年から始まった改修工事は、2020年7月「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」としてオープンし、2022年6月現在で、城下町エリアに22棟の古民家が改修され、取り壊されつつあったまちの景観が劇的に変わりました。地域住民も、空き家だった古民家に宿泊者の姿が見え、明かりが灯っているのを喜ばれています。ホテルができたことによって、新たに出店する事業者も増え、町に賑わいが戻ってきたのです。

プログラムの所要時間:4時間/8時間/16時間
開催時期:通年
開催最少人数:基本5名~、1名~4名の場合は、5名料金を申し受けます。
開催最大人数:約30名
金額:
日帰り(4h)1組88,000円(5名まで) 追加1名に付き12,650円
1泊2日(8h)1組125,400円(5名まで)追加1名に付き17,600円
2泊3日(16h)1組227,700円(5名まで)追加1名に付き31,900円
<ニッポニアホテル大洲城下町 宿泊希望の場合は、視察研修特別料金にてご案内させていただきます。>

SDGsの目標

  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任 つかう責任
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住所 愛媛県大州市大洲649-1まちの駅あさもや2F
電話番号 0893-24-7060
お問合せ先一般社団キタ・マネジメント
担当者名吉川・松本
メールアドレスkita-management@kita-m.com