ジオパークとは?楽しみ方や見どころを紹介!実は四国カルストもなんです!【四国のジオパーク徹底ガイド】

地球が何百万年もの歳月をかけて創り出した風景を、見て、歩いて、感じるのがジオを巡る旅の醍醐味。四国には、自然が生み出した絶景とそこに息づく人々の営みがあります。この記事では、四国カルストを含む四国のジオパークなどの見どころや、一緒に楽しめるアクティビティ、グルメ情報まで、たっぷりとご紹介します!

ジオパークとは?

ジオパークとは、地球科学的意義のあるサイトや景観が保護、教育、持続可能な開発のすべてを含んだ総合的な考え方によって管理された、1つにまとまったエリアのことを指し(※)、国内では現在48地域が日本ジオパークに認定され、そのうち10地域がユネスコ世界ジオパークとして国際的にも評価されています。※日本ジオパークネットワークHPより引用。

四国は中央に四国山地が東西に連なり、その北側と南側で地形の特徴が大きく異なります。
瀬戸内海に面する北側は、比較的なだらかな地形と小さな平野が点在する一方で、太平洋に面する南側は、急峻な山々が海岸線まで迫るダイナミックな地形が広がります。これら加えて、フィリピン海プレートの沈み込みによる隆起や沈降作用で生み出された多彩な地形が、四国各地に特徴的な景観をもたらしています。

このような地質的特徴を背景に、四国には現在、三好ジオパーク、四国西予ジオパーク、室戸ジオパーク、土佐清水ジオパークの4つの日本ジオパークがあり、そのうち1つがユネスコ世界ジオパークの認定を受けています。

ジオパークの楽しみ方とは?

大地が語る壮大なストーリーを体感できるジオパークには、さまざまな楽しみ方があります。
地球の歴史と人々の暮らしが織りなす物語に触れながら、あなただけの思い出を作りましょう。
➀ここにしかない風景を切り取る
なんといっても、ジオパークはフォトジェニックスポットの宝庫!地球の歴史が刻まれた大地と四季の"ここにしかない風景"をカメラに収めれば、特別な思い出になること間違いなし。季節や時間、天候によって変わる表情。特に朝焼けや夕暮れ時には、柔らかな光が地形の陰影を際立たせ、幻想的な風景が広がります。
②直に大地を踏みしめる、肌で感じる
ジオサイトによっては、変化に富んだ地形を楽しめるトレッキングやサイクリングのルートが整備されたエリアもあります。要所要所の絶景を楽しむのはもちろん、サイト内の移動も含めて、移り変わる景観や地質的特徴を直に体感できるのが魅力。体を動かしながら、五感で地球のダイナミズムを味わえます!
③ガイドツアーに参加する
ジオの旅で欠かせないのが、地質や地域に詳しいジオガイドと一緒に巡ること。何気ない風景も成り立ちや歴史・背景を知ることで特別な感動に変わります。地球の歴史や、土地に根づく文化・伝統を学べるだけでなく、地元でしか知られない魅力や小さな発見にも出会えるのが魅力。ガイドに質問しながら巡ることで、理解も一層深まり、自分だけの発見の旅になること間違いなし!

ジオパークで学ぼう!

ジオパークで学ぼう!

ジオパークは、地球の歴史を体感できる「自然の博物館」。
何億年も前の地層や津波の痕跡など、大地に刻まれたストーリーを間近で見ることができます。ガイド付きツアーでは、大地の変化と向き合い、自然と共存してきた地域の人々の知恵や工夫を学ぶことができるでしょう。
ガイドツアーは、各ジオパークの公式HPなどで紹介されているので、旅行前に気になるツアーがないかチェックしてみてください。事前予約制のものもあるので注意しましょう。

「三好ジオパーク」を紹介!

三好ジオパークは、徳島県西部の三好市と東みよし町にまたがる総面積約844平方kmのエリア。「動く大地が創った、空へとつづく集落と吉野川の流れ」をテーマとするサイトで、中央構造線の活動によって形成された、急峻な四国山地と讃岐山脈や、吉野川の流れ、地すべりによって生まれた多数の緩やかな傾斜地などが特徴的です。

山の斜面に点在する「傾斜地集落」や日本有数の暴れ川「吉野川」、大歩危・小歩危の渓谷など、厳しい自然環境とそれらと共存してきた人々の暮らしや文化を垣間見ることができます。祖谷のかずら橋で有名な、日本三大秘境の祖谷エリアも、この地域に含まれます。

「三好ジオパーク」で食文化に触れる、味わう

地域には、その土地ならではの豊かな食文化があり、その食文化が生まれた背景には、地域の地理的特徴が深く関係していることがあります。
エリア内の祖谷地域には、「祖谷そば」やそばの実を米に見立てた「そば米雑炊」、じゃがいも・そば団子・岩豆腐・丸こんにゃくを串に刺して味噌だれをつけて焼いた「でこまわし」などの郷土料理があります。この地域は深いV字谷の渓谷で、標高が高く急峻な山の斜面に集落が点在していたことから、稲作が困難でした。その代わりに蕎麦がこの土地に根付き、日々の食を支えてきた歴史・背景があります。また、山間の厳しい環境から生まれたこれらの知恵の味に加え、清流で育ったアメゴやアユの塩焼き、地域によってはジビエ料理なども楽しめます。祖谷では、豊かな自然と共に育まれた素朴で力強い食文化を感じることができます。

「三好ジオパーク」でアクティビティを楽しむ

エリア内の祖谷や大歩危では、吉野川の激流を楽しむラフティングや、壮大な渓谷をゆったりすすむ遊覧船、渓谷の絶景を空から眺めるジップラインなど、自然を満喫できるアクティビティが盛ん。これらアクティビティも、その地形を創り出した地質の活動と特徴があってからこそ。
また、アクティビティだけでなく、ジオガイド付きツアーでは、地形や暮らしの歴史に触れる体験も楽しめます。

おすすめ宿泊エリア

おすすめ宿泊エリア

古民家を改装した宿泊施設や温泉旅館が点在し、伝統的な暮らしを体験できる「祖谷渓谷エリア」や、より秘境感を味わいたい方には「奥祖谷エリア」もおすすめ。また、三好市の中心地「池田町エリア」はJR阿波池田駅から近く、交通アクセスも抜群!リーズナブルな宿泊施設もあり、観光の拠点としても便利です。

「三好ジオパーク」周辺の有名観光スポット

祖谷のかずら橋
深いV字谷の秘境、祖谷に架かる「かずら橋」は、シラクチカズラを編んで作られた原始的な吊り橋です。日本三大奇橋の一つに数えられ、長さ45m、水面上14mとスリル満点。足元からは谷底が見え、揺れる感覚が独特の体験を提供します。平家落人伝説も残り、3年ごとの架け替えで守られてきた歴史ある建造物です。
剣山
徳島県にそびえる日本百名山「剣山」は、標高1955mで西日本第2の高峰です。山頂付近までリフトが整備され、初心者でも気軽にハイキングを楽しめます。山岳信仰の霊山として知られ、四季折々の高山植物が咲き誇る美しい山容は、多くの登山者を魅了しています。山頂からの360度パノラマは圧巻です。
脇町うだつの町並み
徳島県美馬市脇町にある「うだつの町並み」は、江戸時代から明治にかけて藍商人によって栄えた歴史的な町並みです。特徴は、隣家からの延焼を防ぐために屋根の両端に設けられた「うだつ」と呼ばれる袖壁。これが富の象徴となり、豪華なうだつを持つ家が並ぶことから「うだつが上がらない」の語源になったとも言われます。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。

「三好ジオパーク」までのアクセス情報

三好ジオパークは四国各県から日帰りでの観光も可能。四国ジオ旅の初心者にもおすすめです。
【車でのアクセス】
・徳島自動車道井川池田ICから各エリアへ。
(参考:大歩危まで約20分、祖谷のかずら橋まで約40分)
【公共交通でのアクセス】
・JR:阿波池田駅が最寄り駅(JR高松駅から約1時間30分)。駅からは路線バスやタクシーで各観光地へアクセス可。
・飛行機:高松空港から車で約1時間30分、徳島阿波おどり空港から約1時間20分。

「四国西予ジオパーク」を紹介!

四国西予ジオパークは、愛媛県西予市の全域約514平方kmのエリア。海抜0mから標高1,400mまでの標高差の中に、リアス海岸・盆地・河成段丘・カルスト台地などの多様な地形があるのが特徴的です。

日本列島誕生よりも古く、約2億5千万年に形成された黒瀬川構造帯の地層を観察できる「須崎海岸」、急傾斜地の段々畑が美しい「狩浜」、神秘的な「穴神鍾乳洞」、牧歌的風景が広がる「四国カルスト」、江戸時代の町並みが残る「卯之町」など、海・里・山の異なる環境から多様な生態系と歴史文化が育まれており、大地の成り立ちと人々の暮らしの関係を学ぶことができます。

「日本のスイス」四国カルストを走る!

「日本のスイス」四国カルストを走る!

日本三大カルストのひとつ、四国カルストは標高1,000m級の高原地帯で、石灰岩が点在する牧草地が広がり、晴れた日にはまるで雲の上を走っているかのような絶景が楽しめます。春から秋にかけては放牧された牛の姿も見られ、その牧歌的な風景は「日本のスイス」とも称されるほど。ドライブやサイクリングにも人気のスポットです。

「四国西予ジオパーク」で食文化に触れる、味わう

エリア内では、宇和海の新鮮な鯛の刺し身を特製ダレと卵で和えたものをご飯にのせて味わう「宇和島鯛めし」や、揚げたての魚のすり身が香ばしい「じゃこ天」、段々畑で育まれた甘くて香り豊かな柑橘類、そして四国カルストで放牧された牛から生まれる風味豊かな乳製品などのグルメが味わえます。

こうした多彩な食文化は、海・里・山が相互につながる四国西部ならではの味覚で、標高差1,400mにおよぶ地形と、地域ごとに異なる気候に支えられています。海沿いの南向き斜面では、日当たりと水はけの良さから柑橘がよく育ち、高原地帯の四国カルストでは、夏でも涼しい気候を活かした牛の放牧が行われています。地形と暮らしが結びついたこの土地ならではの味わいを、ぜひ体験してみてください。

「四国西予ジオパーク」でアクティビティを楽しむ

電動アシスト自転車で巡るE-BIKEジオライドツアーや、地元ガイド案内による穴神鍾乳洞探検が人気です。四国初のフットパス(※)コースでの自然散策、桂川渓谷でのネイチャーウォーキング、段々畑でのみかん収穫体験など、多様な地形を活かした山・里・海と幅広い体験プログラムが充実しています。
※イギリスを発祥とする地域にあるありのままの風景を歩くこと(foot)ができる小径(path)のこと。

おすすめ宿泊エリア

おすすめ宿泊エリア

歴史的町並みが残る「宇和町エリア」では老舗旅館や古民家宿が、山間部の「城川町エリア」では温泉や農家民宿が楽しめます。その他、海が近く漁師町の雰囲気を味わえる「明浜町エリア」、四国カルストの玄関口「野村町エリア」など、訪れたい地形やスポットに合わせて選ぶのがおすすめです。

「四国西予ジオパーク」周辺の有名観光スポット

宇和島城
愛媛県宇和島市に佇む宇和島城は、築城の名手・藤堂高虎が手掛けた平山城です。現存12天守の一つであり、白亜の美しい姿から「鶴島城」とも呼ばれます。特に、敵を欺くために五角形に設計された縄張りは必見。歴史と趣を感じさせる石垣や天守からは、宇和島の街並みが一望できます。
臥龍山荘
愛媛県大洲市の肱川(ひじかわ)河畔に佇む「臥龍山荘」は、明治時代に貿易商が10年以上の歳月をかけて築いた数寄屋造りの名建築です。母屋の「臥龍院」、茶室の「知止庵」、そして肱川の絶景を望む崖に立つ「不老庵」からなり、自然と一体化した美しい景観が魅力。国の重要文化財・名勝にも指定され、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一つ星を獲得しています。
開明学校
愛媛県西予市にある「開明学校」は、明治15年(1882年)に建てられた西日本最古級の木造小学校校舎です。白壁にアーチ型の窓が特徴的な擬洋風建築で、国の重要文化財に指定されています。館内では当時の教科書や教育資料を展示し、明治時代の授業を体験することもできます。文明開化期の教育への情熱が感じられる歴史的な学び舎です。

「四国西予ジオパーク」までのアクセス情報

西予ジオパーク内の山・里・海といった多様なサイトを効率的に巡るには車が便利です。
【車でのアクセス】
・松山自動車道の西予宇和ICから各エリアへ。
(参考:ジオミュージアム・卯之町の町並みまで約5分、須崎海岸まで約40分、四国カルスト大野ヶ原まで約50分)
【公共交通でのアクセス】
・JR:JR松山駅から特急「宇和海」で卯之町駅まで約1時間。
・飛行機:松山空港から車で約1時間5分。

「室戸ジオパーク」を紹介!

室戸ユネスコ世界ジオパークは、高知県東部の室戸市全域約248平方kmのエリア。「大地が盛り上がり続ける場所で人々がどのように賢く暮らして来たか」をテーマとするサイトで、南海トラフに近く、現在も1,000年あたり約2mという世界トップクラスの速さで大地が隆起し続ける、地球のダイナミックな活動を間近に感じられる場所です。

かつて海底だった地形が地震による隆起で陸化した標高180mの海成段丘、海洋プレートの沈み込みによる付加体岩石群(海洋プレート側の岩石などが、大陸側のプレートにくっついてできた地質)、太平洋の荒波が作り出した奇岩群などを間近で見ることができます。

「室戸ジオパーク」の食文化に触れる、味わう

高知県室戸市では、ここならではの“海の恵み”が詰まったグルメを堪能できます。
照り焼きにした金目鯛と新鮮な地魚の刺身をご飯にのせた「室戸キンメ丼」や、海洋深層水で炊いたごはん、深層水塩を使った料理、さらには深海魚を活かした一品など、室戸ならではの味が楽しめます。
これらの豊かな食文化の背景には、室戸の独特な地形的特性があります。室戸では海岸から急激に深くなる「急深な海底地形」により、深層からの海流が海底の壁に当たって湧き上がる「湧昇流(ゆうしょうりゅう)」が発生します。この湧昇流によって栄養豊富な海洋深層水が表層近くまで上昇することで、多種多様な魚が集まる豊かな漁場が形成されています。さらに、漁場が港のすぐ近くにあるため、水揚げ後すぐに鮮度を保ったまま流通できることも、室戸の新鮮な海の幸を支える大きな特長です。

「室戸ジオパーク」でアクティビティを楽しむ

ジオパーク内では、地元ガイドと巡るツアーで地質・地形を学び、西日本初の深海生物漁業体験では、珍しい深海魚を捕獲・観察できます。また、太平洋冒険クルーズで海側から地形を観察、運が良ければクジラやイルカを見ることもできます!

おすすめ宿泊エリア 

おすすめ宿泊エリア 

ジオパークの核心部「室戸岬エリア」にある宿では太平洋の絶景や新鮮な海の幸が堪能できます。また、「吉良川エリア」では重要伝統的建造物群内の古民家宿で歴史文化を体感することもできます。

「室戸ジオパーク」周辺の有名観光スポット

北川村「モネの庭」マルモッタン
高知県北川村にある「モネの庭」マルモッタンは、印象派の巨匠クロード・モネが愛したフランス・ジヴェルニーの庭を再現した、世界で唯一の庭園です。睡蓮が浮かぶ「水の庭」や、四季折々の花が彩る「花の庭」など、モネの絵画の世界が目の前に広がります。特にモネが夢見た「青い睡蓮」は必見。美しい自然の中で芸術と癒しを体験できます。
伊尾木洞
高知県安芸市にある、約300万年前に堆積した地層からなる洞窟。洞窟を抜けると、国の天然記念物に指定される多様なシダが群生する神秘的な渓谷が広がります。まるで太古の森に迷い込んだかのような幻想的な景色は、訪れる人々を魅了します。朝ドラ「らんまん」のロケ地としても知られ、自然の息吹を感じられるパワースポットです。
室戸ドルフィンセンター
高知県室戸市にある「室戸ドルフィンセンター」は、雄大な太平洋を背景にイルカと触れ合える施設です。トレーナー体験や一緒に泳ぐドルフィンスイムなど、様々なプログラムを通じて間近でイルカの生態を学べます。自然に近い環境で暮らすイルカたちの愛らしい姿に癒されながら、忘れられない思い出を作れるでしょう。

「室戸ジオパーク」までのアクセス情報

【車でのアクセス】
・高知市から国道55号経由で約2時間、徳島市から約2時間50分。
【公共交通でのアクセス】
・電車&バス:高知駅からJR土讃線・土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で奈半利駅まで1時間30分、奈半利駅から高知東部交通バスで約60分。
・飛行機:高知龍馬空港から車で約1時間30分

「土佐清水ジオパーク」を紹介!

土佐清水ジオパークは、四国最南端の土佐清水市全域と周囲の海を含めた約350平方kmのエリア。
1300万年前のマグマが冷え固まった白い花崗岩の断崖と灯台が織りなす絶景が楽しめる四国最南端の「足摺岬」や、1700万年前の地層が作り出した奇岩群やサンゴ群落のある「竜串海岸」、大地の隆起で形成された海成段丘「津呂の駄場」など、3800万年前から現在まで続く日本列島の地球史を体感することができる場所です。また、多様な大地と黒潮が出会うことで、豊かな自然や文化が形成されました。

「土佐清水ジオパーク」の食文化に触れる、味わう

土佐清水市は、宗田節の生産量日本一!「香はカツオで、味は宗田」と称される濃厚な出汁は、ぜひ一度味わっていただきたい逸品です。他にも、刺身で食べられるほど鮮度抜群の清水サバや、香ばしいカツオの藁焼きタタキなど、土佐清水ならではの海の恵みを存分に楽しめます。
この豊かな食文化は、土佐清水の地理的条件に深く根ざしています。黒潮と沿岸に広がる急深な海底地形の影響で、栄養豊富な海水が沿岸まで押し寄せ、多種多様な魚が集まる豊かな漁場が形成されているからです。

「土佐清水ジオパーク」でアクティビティを楽しむ

竜串海岸のサンゴ群落を観察できるグラスボートや、陸からは見えない足摺岬の壮大さを体感できる探検クルーズなど海のアクティビティ、足摺岬遊歩道の花崗岩観察やガイドと巡る竜串海岸の奇岩群の散策、四国最南端・足摺岬展望台からの星空観測などが楽しめます。

おすすめ宿泊エリア

おすすめ宿泊エリア

太平洋を望むオーシャンビューや温泉、星空を楽しむなら「足摺岬エリア」がおすすめ。海のアクティビティを楽しむなら「竜串エリア」、食文化を満喫するなら飲食店の多い「市街地エリア」もおすすめです。

「土佐清水ジオパーク」周辺の有名観光スポット

足摺海底館
普段着のまま海中散歩が楽しめる珍しい施設です。海に突き出た展望塔の螺旋階段を降りると、水深7mの海中にある窓から、サンゴ礁や色とりどりの熱帯魚が泳ぐ姿を間近で観察できます。まるで竜宮城にいるかのような神秘的な体験ができる、中四国唯一の海中展望塔です。※2025年7月15日現在臨時休館中
柏島
高知県の西南端に位置する「柏島」は、日本屈指の透明度を誇る海が魅力の離島です。船が宙に浮いて見えるほどの透明度は巷で「柏島ブルー」とも称され、カラフルな熱帯魚やサンゴ礁が織りなす美しい水中景観は、ダイバーやシュノーケリング愛好家を惹きつけます。島ですが橋で繋がっているので、気軽に絶景を楽しめるのも人気の理由です。
四万十川
高知県を流れる四万十川は、全長196kmの四国最長河川で、「日本最後の清流」として知られています。川と共に生きる人々の暮らしが息づき、流域全体が重要文化的景観に選定されています。特に、増水時に水中に沈むよう設計された沈下橋は、四万十川の象徴。最下流で最長の佐田の沈下橋は、多くの観光客で賑わう人気のスポットです。

「土佐清水ジオパーク」までのアクセス情報

【車でのアクセス】
・高知市から国道56号・321号経由で約2時間45分、松山方面からは約4時間5分。
【公共交通でのアクセス】
・電車&バス:高知駅からJR特急・土佐くろしお鉄道で中村駅まで約2時間、中村駅から高知西南交通バスで約55分(バス停「SATOUMI前」下車)。
・飛行機:高知龍馬空港から車で約2時間45分。
※車でのアクセスが最も便利です。

香川初のジオパーク登録へ!「せとうち讃岐ジオパーク構想」とは?

香川県では、初のジオパーク認定を目指す「せとうち讃岐ジオパーク構想」が進行中!2019年に推進準備委員会が設立され、2024年からは日本ジオパークネットワークの準会員として活動が展開されています。

観光地として有名な高松市内の屋島(卓上地形)や、県内各地に点在するおむすび型の山々(飯野山など)、瀬戸内海に浮かぶ島々や小豆島の寒霞渓の渓谷美も、実は約1,400万年前の瀬戸内火山活動によって生まれた景観です。

何気ない景色も、ジオと深くつながっています。実は香川県を代表する「讃岐うどん」のおいしさの秘密も、気候や水質など、ジオと深く関わりがあるんだとか。ジオがより身近に感じられてきませんか?

香川県の自然美が楽しめる観光スポット

小豆島
瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、オリーブ栽培発祥の地として知られ、まるで地中海のような景観が広がります。日本三大渓谷美の一つ寒霞渓の絶景に加え、400年以上の歴史を持つ醤油や小豆島素麺など、食文化も豊かです。アートや伝統文化が息づく一方で、『二十四の瞳』の舞台となるなど、数々のロケ地としても有名です。また、霊場巡りやシーカヤック、体験プログラムなど、五感で楽しめる魅力が詰まった島です。
エンジェルロード(天使の散歩道)
小豆島にあるエンジェルロードは、1日2回、干潮時に海の中から現れる神秘的な砂の道です。大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うと言われ、ロマンティックな雰囲気にあふれています。道の手前にある弁天島を登った先には「約束の丘展望台」があり、エンジェルロードを背景に幸せの鐘を鳴らすこともできます。
屋島
高松市に位置する屋島は、源平合戦の古戦場として知られる溶岩台地です。山上からは、瀬戸内海と高松市街、そして多島美の絶景を一望できます。また、2022年に誕生した「やしまーる」では、絶景と一体化した回廊型施設内で、アートやカフェも楽しむことができます。
直島
香川県の瀬戸内海に浮かぶ「直島」は、アートの島として世界的に有名です。ベネッセアートサイト直島を中心に、草間彌生の「南瓜」などの屋外作品、地中美術館や家プロジェクトなど、島全体が美術館のような空間になっています。美しい自然と現代アートが融合した独特の雰囲気は、国内外から多くの人々を惹きつけています。
父母ヶ浜
香川県三豊市にある「父母ヶ浜」は、約1kmのロングビーチが広がる穏やかな海岸です。特に夕暮れの干潮時には、波打ち際にできる潮だまりが鏡のようになり、空や夕焼けを映し出す絶景が見られます。その幻想的な光景から「日本のウユニ塩湖」と呼ばれ、SNSでも話題の人気スポットとなっています。
国営讃岐まんのう公園
香川県にある「国営讃岐まんのう公園」は、日本最大級のため池「満濃池」に接する四国唯一の国営公園です。年間を通じて四季折々の花が咲き誇り、広大な敷地には大型遊具や芝生広場、自然生態園などが整備されています。子供から大人まで楽しめる多様なレクリエーション活動ができ、冬にはイルミネーションも開催される人気スポットです。

ジオの旅に出かけよう!

四国のには、大地の歴史や自然の力を感じられる場所がたくさんあります。美しい風景や地元の食、アクティビティや温泉なども魅力です。旅を通して、四国の自然と文化のすばらしさをぜひ体感してみてください!
ジオを感じられる場所へは、車での旅がおすすめ。レンタカーなどを利用して、まだ見ぬ場所へ足を伸ばすのはいかがでしょうか?