四国の美術館・フォトジェニックなアートスポット特集!瀬戸内国際芸術祭2025とあわせて行きたい42選

瀬戸内国際芸術祭を機に、瀬戸内の美しい島々をはじめ、四国4県を巡ってみませんか?観光地や食を満喫するのはもちろん、自然美や文化、地域の人々との交流も醍醐味のひとつです。写真を撮る手が止まらないフォトジェニックなスポットが点在する四国全域をぜひお楽しみください。

美術館・アート旅のすすめ

美術館やアート作品めぐりをテーマに旅のプランを立てることで、いつもとは違う旅の楽しみ方ができます。瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、四国を巡りながらアートにふれてみませんか?
アート作品の鑑賞を通して想像力をふくらませるのは貴重な時間。ミュージアムショップでの買い物や、カフェでゆっくりと鑑賞の余韻に浸るのもアート旅の楽しみ方のひとつです。

この特集では、四国4県の美術館、アートなスポットを一挙ご紹介!ぜひこのページを参考に、四国のアートをめぐる旅をお楽しみください。

3年に1回開催される瀬戸内国際芸術祭、なぜ瀬戸内・香川で開催される?

瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内の島々を舞台に、3年に1度開催される現代アートの祭典。2010年の第1回を皮切りに、2025年で6回目を迎える国際的な芸術祭です。春・夏・秋の3シーズンで開催され、通算会期は約100日間。季節ごとの魅力を体験でき、会期中は国内外から約100万人の人々が訪れます。
芸術祭の舞台である香川県は、アート県としても知られています。また、直島をはじめとする瀬戸内の島々は、それぞれ特有の地域資源(歴史・文化・生活・自然・産業・食など)の宝庫。これらを活かしながら、瀬戸内の島々をはじめとした「海の復権」をメインテーマに芸術祭が開催されます。

といっても、芸術祭の開催エリアは四国のごく一部に過ぎません。せっかく瀬戸内に行くなら、四国を巡らないともったいない!少し足を延ばして、ほかのアートなスポットも存分に満喫してみませんか?

四国にはアートなスポットがいっぱい!会期外でも鑑賞可能なのが◎

芸術祭の会場以外にも、たくさんのアートなスポットが点在する四国。コンパクトにまとまった四国なら移動距離も短く、1泊するだけで鑑賞できるスポットをグッと増やすことができます。
また、芸術祭は期間限定の催しですが、会期以外でも常時鑑賞できるのもおすすめポイント。世界的に著名な作家の作品も数多くあるため、見どころ満載です。

効率良くめぐるには、JRやバスのほか、レンタカーやレンタサイクル等の利用もおすすめ。
四国をお得に周遊できる「ドライブパス」(四国内の高速道路が乗り放題)や「四国フリーきっぷ」(JR四国全線乗り放題)、チケット購入などがお得になる「しこくるりアプリ」も要チェック!上手に活用して、快適な旅をお楽しみください。

【高知県】太平洋と山々が織りなす自然美とアートの調和

太平洋に面した高知県は、美しい海岸線をはじめとする海の絶景が豊富。山の方に行けばまるで宝石のように輝く四万十川や仁淀川など、自然美あふれる地域です。桂浜の夕日や坂本龍馬の足跡を辿る旅は、心に残る思い出を作ります。また、カツオのたたきなど高知の食文化も見どころ満載。アートも自然も食も楽しめるのが高知旅の魅力です。

美術館・アートスポットしては、「北川村「モネの庭」マルモッタン」や「香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」、隈研吾建築で有名な「雲の上の図書館」などがおすすめ。

北川村「モネの庭」マルモッタンは、印象派画家の巨匠クロード・モネが愛した庭を高知の自然の中で再現したもので、「モネの庭」を名乗ることを許された世界で唯一の場所です。約3万平方メートルの敷地に約7万本の草花が植裁され、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。人気の青い睡蓮は、例年6月下旬頃から11月初旬頃まで愛でることができます。

街中で見られるおすすめアートなど(高知県)

砂浜美術館
建物のない美術館。ここでは4キロメートルの美しい砂浜が「美術館」であり、訪れる人が自分で作品を見つけていきます。なお、美術館では、年に数回、Tシャツアート展や潮風のキルト展などの期間限定の現代アート展も開催しています。
隈研吾設計建造物群(梼原町)
建築家隈研吾氏の木造大型建築を梼原町で見ることができます。隈研吾氏は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(2021年夏開催)のメインスタジアムとして使用された国立競技場の設計に携わったことでも知られています。
第37番札所 岩本寺の天井の天井絵
1300年の歴史をもつ第37番札所岩本寺の大師堂・本堂内陣の天井画。天井には575枚の一面に並びます。絵柄も花々や風景といったものから、西洋画のようなものなどまで多種多様で、まるで美術館のようです。

【徳島県】秘境に渦潮など、大自然の魅力と有名美術館

徳島県は、個性的な自然の美しさが魅力の観光地です。かずら橋で有名な祖谷渓谷や鳴門海峡の渦潮は訪れる人々を魅了します。また、阿波おどりは全国的に有名で、夏には多くの観光客が訪れます。また、吉野川でのラフティングや藍染、大谷焼、美馬和傘などの工芸品や、阿波おどりのような伝統文化が魅力。唯一無二の自然と文化が残る徳島県で、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

美術館・アートスポットしては、「大塚国際美術館」や「木のおもちゃ美術館」、「相生森林美術館」などがおすすめ。

大塚国際美術館では、古代壁画から現代絵画まで、世界26カ国190余の美術館が所蔵する約1,000点の西洋名画が、特殊技術によって陶板で原寸大に再現されています。約4kmに及ぶ鑑賞ルートには、古代遺跡や礼拝堂を現地の空間そのままに再現した環境展示や、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、モネ、ゴッホ、ピカソなどの名画を美術史の変遷に沿って展示した系統展示、時代を超えて古今の画家達の描いた代表的な作品を展示したテーマ展示もあり、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。

街中で見られるおすすめアートなど(徳島県)

道の駅くるくるなると
体験型食のテーマパーク「道の駅くるくるなると」には、鳴門金時を模したオブジェなど食を模したモニュメントが多数設置されています。鳴門金時やレンコンなど、鳴門の新鮮な食材を使ったグルメやスイーツを楽しめるだけでなく、農業体験やジップラインなど、家族で楽しめる場所となっています。
蒲生田岬
四国最東端である蒲生田岬にある波と風をモチーフにした石のモニュメント『波の詩(うた)』。近年、恋愛成就のパワースポットとしても注目が集まり、訪れたカップルがハート型にくり抜かれた彫刻の輪の中に水平線を捉えて、記念撮影を楽しむスポットとなっています。
祖谷渓の小便小僧像
約10kmにわたってV字型に深く切り込んだ祖谷渓の大断崖に立つ小便小僧の像。祖谷川が大きく蛇行するその形から「ひの字渓谷」とも呼ばれる渓谷が秋に谷底から峰までの山全体が紅葉する様は見事です。

【愛媛県】温泉など歴史と自然を感じるスポットとアート

愛媛県は、豊かな歴史と美しい自然が融合した魅力的な観光地です。特に、道後温泉は日本最古の温泉として知られ、夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場します。松山市の松山城は、江戸時代に築かれた名城で、天守からの絶景は必見です。また、しまなみ海道ではサイクリングを楽しみながら、瀬戸内海の美しい島々を巡り、地元の新鮮な海の幸を堪能できるのが愛媛の魅力です。

美術館・アートスポットしては、「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」や「今治市岩田健 母と子のミュージアム」、「セキ美術館」などがおすすめ。

今治市伊東豊雄建築ミュージアムは、国内でも前例のない現代建築を専門としたミュージアムです。建築家・伊東豊雄の建築の考えを展示するスティールハットと、旧自邸を再生したシルバーハットの2つの建物を中心に構成されています。

街中で見られるおすすめアートなど(愛媛県)

砥部焼聖火台モニュメント
砥部焼伝統産業会館の西側に設置された、高さ約4m、直径約1mの巨大な砥部焼のモニュメント。伝統的な藍色の呉須を用いて絵付けが施されながらも、新しい砥部焼の表現にも挑戦した作品です。作品には燃え上がる炎をイメージした文様が描かれており、その迫力ある姿は訪れる人々を魅了します。
わらマンモス
広大な田園風景の中に現れる巨大な藁で作られたアート作品。JR予讃線伊予石城駅から徒歩3分とアクセスも良く、駅を降りるとすぐに田んぼの中に佇むマンモスを見ることができます。春には周囲の田んぼにれんげの花が咲き、わらマンモスとの美しいコントラストを生み出します。夜間のライトアップも幻想的です。
カラクリ時計(道後温泉近く)
道後温泉駅の目の前、放生園隣にあるカラクリ時計。8:00~22:00まで1時間ごとに可動するカラクリ時計からは、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の登場人物をイメージ人形が飛び出してきます。カラクリが動き出す時間に合わせて、後温泉本館で使用した湯釜から出る足湯を楽しむのもおすすめです。

【香川県】島のアートが豊富なうどん県

香川県といえば讃岐うどんのイメージの方も多いかもしれませんが、美しい海に面する香川県は、直島や豊島をはじめとしたアートアイランドが点在し、現代アートの宝庫です。特に、直島の地中美術館やベネッセハウスは世界的に有名です。さらに、こんぴらさん(金刀比羅宮)への参拝も人気で、長い階段を登ると絶景が広がります。島旅とアート、海の恵みを楽しみ、心豊かなひとときを過ごしてみてください。

美術館・アートスポットしては、「四国村ミウゼアム」や「中津万象園・丸亀美術館」、「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」などがおすすめ。

四国村ミウゼアムでは、約5万㎡の敷地に四国地方を中心とする伝統的な古民家や歴史的建造物33棟を移築復原してます。また、建築家安藤忠雄氏設計により2002年に建てられた「四国村ギャラリー」にはピカソやボナールなどの絵画や彫刻、オリエントの美術品などが所蔵されています。

街中で見られるおすすめアートなど(香川県)

四国水族館「UMI to SORA」
四国水族館の園内に設置された新たなアートスポット。「瀬戸内海と空をつなぐ」をコンセプトに、作品上に乗って、風光明媚な瀬戸内の景色の中に溶け込む感覚を味わうことができます。(画像提供:四国水族館)
「またきまい」(大崎山園地)
五色台の大崎山園地に展示されている、流政之の作品。「またきまい」は香川県の方言で、「また来てください」の意。瀬戸内海を背景に時間とともに様々な表情を見せてくれる作品です。
あじ竜王山公園
あじ竜王山公園は、「瀬戸の風景を体感できる公園」「自然とふれあえる公園」「アートと遊べる公園」をコンセプトに、瀬戸の風景に溶け込んだ様々なアート・彫刻作品が設置されています。

アートだけじゃない!四国のおすすめ観光スポット

四国の数ある観光スポットの中で、特に人気の高い定番スポットをご紹介します。
旅のプランに取り入れれば、より一層楽しくなること間違いなし!その魅力を、実際に行き、見て、感じてください。
にこ淵
仁淀川の上流にあたるにこ淵は、「この青こそが仁淀ブルー」と言わしめたほどの屈指のスポット。清流がまっすぐ降り注ぐ小さな淵で、滝つぼであるにもかかわらず底が見えるほどの透明度を誇ります。木々に囲まれた谷底の滝壺はうっすらと光が差し込み、時間帯によって水の色がグリーンにもブルーにも変化します。
ひろめ市場
高知の郷土料理はもちろん世界の味まで楽しめる「ひろめ市場」は、高知県民や観光客のお腹を満たす商業施設で、高知城のそばにあります。ノスタルジックな雰囲気の施設内には屋台スタイルの飲食店や、威勢のいい鮮魚店・精肉店、ユニークな雑貨店に洋服店などで、65店ほどがぎっしり集まっています。
祖谷のかずら橋
平家一族の哀話を秘める、秘境“祖谷”にあるかずら橋。シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m・水面上14m。昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設であった。3年毎に架け替えが行われる。(昭和30年2月3日 国指定民俗重要文化財)
大鳴門橋遊歩道 渦の道
本州四国連絡橋の大鳴門橋の橋桁スペースを利用して、450mの遊歩道と渦潮展望室を設置した観潮施設。渦潮と大鳴門橋の体験見学ができる。鳴門公園には、大鳴門橋や渦潮が見渡せる展望台や数多くの景勝地・大鳴門橋架橋記念館エディ・大塚国際美術館・エスカヒル鳴門・観潮船などがあります。遊歩道を利用して観光スポット巡りを楽しんでいただけます。
瀬戸内しまなみ海道サイクリング
瀬戸内しまなみ海道は、瀬戸内海を跨いで、今治(愛媛県)と尾道(広島県)を結ぶ、風光明媚な交通の要路。3架橋のうち、唯一自転車道路を併設しており、多島美の瀬戸内海を自転車で渡れる、サイクリストの聖地として国内外に知られています。
今治・尾道の各レンタサイクルターミナル間では乗り捨て可能であり、今治側の起点となるサンライズ糸山にはE-BIKEも配備されるなど、体力に自信のない人でも気軽に素晴らしいサイクリングを楽しめます。
JR下灘駅(伊予灘ものがたり)
今では鉄道ファンでなくとも説明不要なほど有名となった駅。ホームに広がる美しい景観から、これまでに数々の映画やドラマに登場してきたほか、JRの青春18きっぷのポスターなどにも起用されてきた。日中は日差しを受けた海面がキラキラと光り、夕暮れには夕日に照らされた黄金の海が光り輝く景観はどこから見ても絵になる。
観光列車「伊予灘ものがたり」に乗れば、伊予灘の海や美しい夕日を間近に眺めながら、愛媛の伝統工芸や食事を楽しむことができます。
父母ヶ浜
約1kmのロングビーチを誇る穏やかな海水浴場。毎年夏には多くの海水浴客が訪れます。瀬戸内海の燧灘に沈む夕日が美しく、絶景スポットとして知られています。平成30年8月には、じゃらん「行ってみたい夕日絶景」アンケートで1位に選ばれました。他にも鏡に映る景色が人気になっています。
高屋神社(天空の鳥居)
高屋神社は、讃岐に二十四ある延喜式内社のひとつで、瀬戸内海を見下ろす標高404mに位置する本宮の鳥居が近年「天空の鳥居」として一躍有名となり、フォトジェニックスポットとして話題を集めています。
鳥居越しには観音寺市街と雄大な瀬戸内海が一望できます。
はじめてのお遍路(四国八十八ケ所霊場)
弘法大師・空海が修行をした四国八十八ヶ所の霊場を巡る四国遍路。元々は修行僧の巡礼が中心でしたが、現在では健康祈願や先祖供養といった信仰的なものから、自分探しや霊場・パワースポット巡りといった観光的な巡礼も増えています。ぜひ、自分に合った旅のスタイルでお遍路を楽しみください。

まとめ

いかがでしたか?古い歴史や文化を背景に、自然美あふれる四国は魅力の宝庫。その中で、非日常のアートにふれながら、新しい発見や出会いを探してみませんか?

なお、瀬戸内国際芸術祭では、“こえび隊”と呼ばれるボランティアの活動もあります。島が好き!アートが好き!芸術祭を手伝いたい!という方は、誰でも参加できるので公式サイトチェック。
マップを見る

まだまだ本文中で紹介しきれなかった美術館・アートスポット

まだまだ記事本文中で紹介しきれなかった美術館・アートスポットがありますので、一気にご紹介させていただきます!

高知県の美術館・アートスポット

高知県立美術館
平成5年の開館以来、県民に愛される美術館。建物は壁面に土佐漆喰、屋根には土佐瓦を用いるなど伝統の技が活かされています。展示室以外は無料で入館でき、回廊などに展示されている現代美術作品の鑑賞や、アート情報コーナー、ミュージアムショップなどを自由に楽しめます。
香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム
アンパンマンの生みの親やなせたかしの故郷に建つ、子どもから大人まで楽しめる美術館。やなせ氏描きおろしのアンパンマンの大型タブロー画や絵本原画を展示しています。また、アンパンマンワールドでは、アンパンマンの仲間たちが暮らす町並みを再現したジオラマが広がります。
香美市立美術館
桜の名所としても知られる総鎮守八王子宮。その隣「プラザ八王子」2階にある美術館。常設展示はありませんが、年間5〜6回の企画展や収蔵品展を開催。絵を見る楽しみを味わえるよう工夫された展示を実施し、美術サークル活動や作品の発表の場として、アトリエの貸出しも行っています。入口の石の風車が目印で、地元の人々の交流の場として、また憩いの場にもなっています。
雲の上の図書館(梼原町立図書館)
新国立競技場の設計に携わったとしても有名な建築家 隈研吾氏が設計し、梼原産の木材をふんだんに使用した図書館。靴を脱いで入館するため、木の感触や香りを楽しむくつろぎの空間が広がります。館内にはボルダリング設備やカフェコーナーも併設されています。
雲の上のギャラリー
「梼原の森の中に溶け込むような建物を作りたい」という思いで作られた雲の上のギャラリーは、まさに隈研吾の代名詞ともいえる「負ける建築」の代表作。枝葉が広がり木漏れ日のような光と影を生み出す建物は、日本建築の伝統的な木材表現をモチーフにして作られた、世界でも珍しい架構形式による唯一の建物です。
絵金蔵
「絵金蔵」は絵師「絵金(えきん)」の描いた屏風絵などを展示している香南市赤岡町の博物館です。
絵金とは江戸時代の終わりから明治時代にかけて活躍した浮世絵師、弘瀬 金蔵(ひろせ きんぞう)の愛称で、高知の中心に親しみを込めて呼ばれています。

徳島県の美術館・アートスポット

徳島県立近代美術館
美術作品の展示公開、調査研究、収集保存、教育普及を活動の柱とし、豊かな人間性をはぐくむ鑑賞の場、学習の場として、親しまれる近代美術館。
相生森林美術館
全国でも珍しい“木”の美術館として、木を素材とした木彫と木版画などを収集しています。木彫作品では建畠覚造、鈴木実、流政之、江口週、最上壽之などの秀作を収蔵。木版画では、江戸時代の浮世絵から明治・大正・昭和、そして吹田文明ら現在活躍中の作家までを幅広く収蔵しています。
徳島木のおもちゃ美術館
全国最大規模の”木育”ミュージアム。自然や木の伝統・文化を生かした体験型美術館。県土の約4分の3を森林が占める徳島県で、美しい自然の魅力、そして徳島の木の伝統文化を幅広い世代の方々に知ってもらうために誕生しました。コンセプトは「0歳から100歳まで楽しめる」。アスレチックやゲーム小屋など、老若男女問わず楽しめます。

愛媛県の美術館・アートスポット

愛媛県美術館
松山城のふもとに佇む景観と調和した美術館で、海外の一流作家に始まり、近代から現代までの日本美術を代表する作家や郷土出身作家の作品を展示している。館内は新館と南館で構成され、南館には国内では珍しい利用者各自のペースで自由に創作活動に専念できる県民アトリエスペースなども設置してある。美術作品を鑑賞するだけではなく、県民も参加できる参加創造型の美術館は、県内の美術活動の拠点となっている。
セキ美術館
アンティークのオルゴールが奏でる音色が流れ、高尚な時がゆったりと過ぎていく美術館。日本の近現代の巨匠の作品を中心に約350点の作品を収蔵している。年に5回、季節に合わせて常時約80点の作品が掛け替え展示され、何度訪れても新しい作品に出合う事ができる。2階には、世界的な彫刻家であるロダンの作品を展示した「ロダンの部屋」もあり、大理石の彫刻を始め、版画作品などが観賞できるなど、館内には見所が満載である。
ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)
ミウラート・ヴィレッジは、ミウラグループの創業者三浦保氏(1928~1996)が生前に企画し、1998年に竣工した美術館で、庭園では、陶板画や彫刻作品などが常時展示されている等、開放的な空間の中で四季折々の表情とともに作品を鑑賞することができます。特に、陶板画は三浦保氏が独自に生み出した制作技法で、他では見ることのできない芸術作品です。また、屋内ギャラリーでは、年間を通じて様々な展覧会が開催されています。

画像:ミウラート・ヴィレッジ提供
今治市河野美術館
今治出身の実業家・河野信一が長年にわたり収集した、平安時代から現代までの書画や古文書など約1万2千点を収蔵する美術館。日本の歴史や文化を伝える作品や資料を数多く所蔵し、その中からテーマに則した展示替えが年に数回行われる。敷地内にある茶室は精巧な造りで、河野信一邸内にあったものが移築されている。そこでは伝統文化に触れながら、庭園で移ろう四季折々の情景が味わえる。また、2階展示室などが広く一般に開放されており、市民の文化活動に利用されている。
玉川近代美術館
日本および海外の近代洋画を中心に所蔵する美術館。玉川町出身の徳生忠常氏の寄付により創立され、郷土出身の画家の作品を始め、明治以降の日本近代洋画家である黒田清輝や藤島武二などの作品から、ピカソやルオーなどの海外洋画作品も揃えている。また、今治市の楢原山山頂から出土した「伊予国奈良原山経塚出土品」は国宝に指定された必見の逸品。どの作品も感慨深く、見る人の心に訴えるものばかりで、日常生活の中において心が潤う身近なオアシス的場所となっている。
村上三島記念館(上浦歴史民俗資料館)
大三島(上浦町)出身で現代書道の巨匠と呼ばれ、文化勲章を受賞した村上三島の作品を多数収蔵する書道美術館。館内には、村上三島の遺作約850点や、著名な書道家の作品を約3800点収蔵しており、書の道を目指す人や書の歴史を知りたい人はもちろん、初めて書に接する人にも深い感動を与えてくれる。館内の作品数は膨大の一言で、実際に使われた道具も展示しており、書の文化に触れ有意義な時間を過ごせる。また展望通路からは、多々羅大橋と瀬戸内海の絶景を見ることができる。
大三島美術館
大山祇神社に隣接する自然の緑と白壁のコントラストが印象的な美術館。館内には、現代日本画壇を担う画家たちの作品など約1000点が展示されている。内部の壁紙は全て和紙張りで仕上げられており、展示品と調和した空間の中で田渕俊夫や中島千波、竹内浩一などの人気日本画家の作品を心ゆくまで鑑賞することができる。
ところミュージアム大三島
平成16年春に開館したアートミュージアム。アメリカで活動するノエ・カッツやマリソール・トム・ウェッセルマンを始め、サン・ピエトロ寺院大聖堂の門扉を14年かけて制作したことで世界的に知られるジャコモ・マンズー、日本の林範親、深井隆の立体作品など約30点を展示している。建物から望める瀬戸内海も全てがアートとなっている。
畦地梅太郎記念美術館
道の駅・みまに併設されており、版画家・畦地梅太郎の作品を約300点収蔵する美術館。作品展示はもちろん、梅太郎の歩みや多色木版画の技法紹介など、より梅太郎と版画について知ることができるように工夫がされている。東京都町田市にあったアトリエを再現した展示室では、梅太郎が実際に使用していた道具や愛読していた本などの実物が残されている。
今治市岩田健母と子のミュージアム
廃校になった宗方小学校跡を利用した宿泊施設の校庭に建つ彫刻美術館。岩田健による44点の彫刻作品が展示されており、作品は「母と子」というテーマを中心とした親子像など、平和への祈りを込めた母子像や子供の像が多く、実際に見て触れて感じることができる。伊東豊雄によって設計された建築も見どころの一つで、芝生の中庭を白いコンクリートが円形に囲む特徴的な空間となっている。
あかがねミュージアム
新居浜市美術館をはじめ、実物の太鼓台を展示している太鼓台ミュージアムや多目的ホール、シアター、カフェなどを備えた新居浜市の総合文化施設。新居浜駅に隣接しており、外観には新居浜発展の礎となった銅板が使用されている。世代を超えた幅広い人が集い交流を深める場として、新たな芸術文化の創造・発信拠点として利用することができる。
町立久万美術館
久万出身の実業家、井部栄治氏のコレクション寄贈を受け建てられ、日本書画や陶磁器を始め、日本近代洋画を代表する村山槐多や萬鉄五郎の油彩など、約750点の所蔵品のうち約70点が展示されている。計算された採光により、観る時間によって美術品の印象を変化させる。また、展示室にある4本の大黒柱には久万名物「杉の磨き丸太」を使用し、美術館としては珍しい木造建築となっている。
坂の上の雲ミュージアム
司馬遼太郎著「坂の上の雲」の世界に案内してくれるミュージアム。当時の日本と登場人物達が歩んだ道を、原作を読んでいない人でも豊富な展示品などから分かりやすく学ぶことができる。地下1階、地上4階建てのミュージアムは、建築家・安藤忠雄氏による設計で、松山城のみどりの景観に自然と歴史を感じていただける造りとなっている。
道後ぎやまんガラス美術館
道後温泉本館の象徴・振鷺閣の赤い板ガラスを始め、希少な江戸時代のぎやまん、びいどろや明治・大正時代にかけて作られた貴重なガラス工芸品などを約300点展示している。夜にはライトアップも行われ、併設するカフェダイニングから眺める景色は、昼夜を問わず楽しめる。
タオル美術館
タオルとアートを融合した世界でも珍しいタオルミュージアム。今治産タオル製品やタオルをアートとして魅せるギャラリー、太陽と緑あふれる四季折々の花々が咲き誇るヨーロピアンガーデンをご覧いただけます。SNSで話題の映える「糸巻の壁」をはじめ、館内多数のフォトスポットをご覧ください。冬にはガーデンイルミネーションも実施されます。

香川県の美術館・アートスポット

香川県立ミュージアム
歴史博物館と美術館の機能を合わせ持つ統合的なミュージアム。香川県の歴史を大型の展示物や映像でわかりやすく紹介する歴史展示室や、弘法大師空海の生涯と事績をたどる資料や高松松平家の歴史資料、香川にゆかりのある作家の美術作品を展示する常設展示室、十二単や甲冑の着付け体験ができる体験学習室などがあります。
香川県立東山魁夷せとうち美術館
瀬戸大橋を望む絶好の地に、日本画の巨匠・東山魁夷画伯の版画作品を中心に約350点の作品を収蔵しています。東山画伯の祖父が坂出市櫃石島出身であり、香川県とゆかりが深いことから、櫃石島を望む沙弥地区に誕生した小さな県立美術館。ご遺族より寄贈された版画作品や貴重な資料が展示・保管されています。展示室の階段を降りれば、瀬戸大橋と青い海が広がっています。設計は建築家・谷口吉生氏によるものです。
高松市美術館
高松市美術館は、商店街に隣接する都市型美術館です。作品収集は「戦後の日本の現代美術」「香川の美術(漆芸・金工)」「20世紀の世界の美術」を3本柱に、1700点を超えるコレクションが揃っており、高松の芸術文化の発信基地としての役割を果たしています。
高松市塩江美術館(ホタルの里美術館)
緑と水に囲まれ、季節にはホタルが飛び交う小川も流れていて、自然豊かな場所にあります。自然光が注がれる展示室では、香川ゆかりの作家を中心に常設展と企画展を開催しています。コンサートやワークショップも行われています。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
香川県出身の世界的画家、猪熊画伯自らがプロデュースし、ニューヨーク近代美術館増改築設計でも知られる谷口吉生氏が設計した美術館。猪熊弦一郎画伯から寄贈された約2万点を超える作品を所蔵し常設展示するほか、年数回企画展を開催しています。エントランスの彫刻や壁画に吸い寄せられるように入っていけば、そこに猪熊ワールドが広がります。意欲的な現代アートの特別展も多く、ワークショップなどが盛んに行われています。
中津万象園・丸亀美術館
1688年、丸亀藩京極二代目藩主により築庭された約15,000坪の池泉回遊式の大名庭園。園内には、フランス・バルビゾン派の絵画を展示している『絵画館』、現在のイラン・イラクを中心として出土した、紀元前2500年頃から13世紀頃までの彩文土器や陶器、ガラス器などを展示している『陶器館』からなる丸亀美術館があります。
NAGARE STUDIO 流政之美術館
「またきまい」、「だいてんまい」等を制作した彫刻家「流政之」の作品が約400点飾られている「NAGARE STUDIO 流政之美術館」。現在美術館となっているこの建物は、もともと流氏が晩年まで暮らし、制作の場としたスタジオ。流氏の作品や美学をガイド付きで感じることができます(※見学は完全予約制)。
川島猛アートファクトリー
川島猛アートファクトリーは53年間制作活動の拠点だったNYから2016年に帰国した川島猛の制作現場であり、その作品を展示する美術館。美術館は瀬戸内の海と島々が見える五色台の麓にあり、元々医療機器の部品等を製造していた工場を改装したもの。工場だった頃の趣と川島猛の作品が交錯した空間となっています。
歯ART美術館
皆様の「口福」=お口の幸せを願って、毎日元気に快適に食べることができる「良い歯」を作り続けている歯科技工の会社「和田精密歯研株式会社」が設立した、全国でも珍しい歯とアートの展示がある美術館です。
金刀比羅宮(表書院、高橋由一館、宝物館)
古くから「さぬきのこんぴらさん」として親しまれている海の神様「金刀比羅宮」の参道から奥社までの石段沿いには大門、五人百姓、国の重要文化財「書院」・「旭社」など由緒ある建造物が点在するほか、宝物館などの博物館施設には、第一級の美術品や文化財が陳列されています。
「TIME AND SPACE」/イサム・ノグチ作
高松空港にあるイサム・ノグチの遺作。少し離れた北側にある丘の壁面石組と一体として制作された作品。
「どだま獅子」/流政之作(瀬戸大橋記念公園)
瀬戸大橋記念公園に置かれている流政之の作品。瀬戸大橋の守り神となるように願って、橋脚となった島々や瀬戸内海周辺の石を集めて作られた。「どだま」とは、讃岐の方言で「頭」のこと。
イサム・ノグチ遊具彫刻
観音寺市の一の宮海岸芝生広場に設定されている、20世紀を代表する世界的彫刻家イサム・ノグチがデザインした遊具彫刻。広場には22基が設置されており、一か所の設置数としては、モエレ沼公園(札幌市)に続き国内で2番目の規模を誇ります。
男木島「男木島の魂」 (高松市男木交流館)
女木島の約1キロ程度に隣りあう島「男木島」。明治28年に造られた全国でも珍しい御影石造りの洋式灯台があり、100年を越えた今なお現役で瀬戸内の安全を照らしています。平坦地が少ない島の地形から、密集した集落、坂道の石段や石畳が美しい情景を織りなしています。
海の駅「なおしま」
アートの島と呼ばれる直島町によくマッチした斬新なデザインで、島の玄関口宮浦港に建設された海の駅「なおしま」。フェリーターミナルとしては、フェリー船体や利用客、車などが建物とより一体的で密接な関係となるように、敷地のほとんどを大きく軽やかな大屋根で覆っているのが特徴です。