見るだけじゃもったいない!四国のお城を巡って歴史をリアルに体験(丸亀城、松山城、高知城、大洲城ほか)

現在、江戸時代以前に建造された天守は全国で12城のみ(「現存天守12城」)ですが、実はそのうち4城が四国に存在しています。
深い歴史を誇る四国のお城は、歴史好き・自然好き・建築好き問わず、魅了されること間違いなし!
今回は、四国のお城の魅力に加えて、実際に体験しながらお楽しみいただける内容もご紹介します!

丸亀城

丸亀城は、現存天守12城のひとつで、「日本100名城」にも選ばれています。
内堀から天守にかけて積み重ねられた石垣は、”扇の勾配”と呼ばれる見事な曲線を描いているほか、大手門から見上げる天守は壮観です。

お城に泊まる!キャッスルエクスペリエンス

お城に泊まる!キャッスルエクスペリエンス

丸亀城を貸切にした宿泊体験が実施されています。時を超えた情緒が感じられる延寿閣別館での宿泊や、地元の食材を使用した食事など、城の風情に包まれながら、土地に根づく文化を贅沢に堪能いただけます。

丸亀市とうちわ作り

丸亀といえば「うちわ」。400年以上続く「丸亀うちわ」には、歴史や日本らしい匠の技、職人と地域の想いが込められています。また、うちわを活用した観光や次世代教育、環境保全の取り組みが評価されており、「世界の持続可能な観光地Top100」にも選出されています。

うちわ作り体験:うちわ工房 竹

うちわ作り体験:うちわ工房 竹

城内にある工房で、職人の技を間近で体験することができます。精緻なうちわづくりの実演を見ることができるほか、オリジナルうちわの販売もあります。実際にうちわ作り体験(要予約)も可能です!

丸亀キャッスルロード

丸亀城では毎年秋に、大手門から天守までの道が色とりどりの灯りで彩られます。秋の夜長を、幻想的な丸亀城で素敵な時間を過ごしませんか?

史跡高松城跡・玉藻公園

玉藻公園は讃岐国領主・生駒家と高松藩主・松平家の居城であった高松城跡を整備した公園です。高松城は日本三大水城のひとつとして有名で、城内に多数の重要文化財が残っています。また、春には花見、秋には菊花展などの地域の催しも多数行われます。

水城の堀で城舟体験

水城の堀で城舟体験

お堀には、瀬戸内海の海水が流れ込んでいるため、鯉ではなく鯛が泳いでいます。和船に乗りながら、魚に餌やりできるのはお楽しみポイント!迫力の天守台と船頭さんの楽しいお話もお見逃しなく!

香川県内のその他の城スポット

お城を訪れた際には、ここも一緒にチェック!
古代山城屋嶋城
中大兄皇子が唐と新羅の侵攻に備え、対馬、九州から瀬戸内海沿岸にかけて築かせた山城で、667年に築かれたことが「日本書紀」に記されています。断崖絶壁を最大限利用した古代山城で、城壁の9割程は天然の崖です。
平成19年度から高松市が進めてきた屋嶋城跡城門遺構整備事業が完了し、平成28年3月19日から公開されています。
迫力ある石積みと高松市街地の眺望は一見の価値あり。同時に整備された西尾根展望台からの眺めもおすすめです。
「甦る屋嶋城」アプリをスマートフォンやタブレット端末にダウンロードしておけば、現地で往時の城門を甦らせることができます。
※ダウンロードにはWi-Fi接続が必要ですので、御自宅や屋島山上駐車場等で事前にダウンロードしてください。
※機種によってダウンロードに時間を要する場合がありますので、御自宅でのダウンロードをおすすめいたします。
引田城跡(城山)
引田城は讃岐国で初めて総石垣で築かれた戦国時代終わりごろの城です。当時の石垣が今も残っています。
ボランティアガイドによる案内もできます。
2017年に公益財団法人日本城郭協会により続日本100名城に選定、2020年に国史跡に指定されました。
大坂城石垣石丁場跡(小豆島石丁場跡)「天狗岩丁場」
小豆島は石材の産出が非常に多く、上質な花崗岩の産地として、石の島としても有名です。大坂城再築の際には、その巨大な城の石垣の石として、小豆島から多くの石が切り出され運ばれました。
「大坂城石垣石丁場跡(小豆島石丁場跡)」は国の指定史跡となっており、その中でも最大規模を誇るのが岩谷地区にある「天狗岩丁場」です。
天狗岩丁場には、666個もの種石やそげ石が残ります。そのなかでひときわ目立つ大きな天然石「大天狗岩」の推定重量は1,700tと言われています。
大坂城石垣石丁場跡(小豆島石丁場跡)は令和元年 5 月に認定された日本遺産ストーリー「知ってる !? 悠久の時が流れる石の島~海を越え,日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~」の構成文化財です。
詳細は日本遺産せとうち備讃諸島ホームページへ。(https://stone-islands.jp/)

松山城

現存天守12城のひとつである松山城には、国の重要文化財に指定されれる21棟の建物が現存します。「日本100名城」に選出されることはもちろん、市内の道後温泉とともに「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれています。

松山城ロープウェイ

松山城ロープウェイ

松山城本丸は標高132mの山頂!歩くのは大変ですが、ロープウェイやリフトで楽々アクセス。快適に城の絶景を楽しんでください!チケット情報など詳しくはこちら→松山市公式

松山市内の眺望・夜景

松山市内には「日本夜景遺産」に認定された松山総合公園展望広場があります。
「光のおもてなしin松山城」の開催に併せて、松山城天守からも夜景を楽しむことができます。

大洲城

一度天守が解体されてしまった大洲城ですが、地元住民の保護活動と寄付により、平成16年に木造天守が復元されました。
また、城下町の再興と活用にも積極的に取り組まれており、「世界の持続可能な観光地Top100」において2022年の1位に選出されました。

大洲城キャッスルステイ

大洲城キャッスルステイ

日本初!天守での宿泊体験ができます!貸切の大洲城で、是非、五感で歴史や文化、風土を感じてください。

愛媛県内のその他の城スポット

愛媛県には、他にも現存12城の「宇和島城」や瀬戸内の島々に築かれた海城跡など、注目のお城がたくさんあります。
川之江城
今も昔も変わらぬ交通の要所に位置し、昭和61年に旧川之江市制施行30周年記念事業として、天守閣や涼櫓などが整備された。現在も非常に目立つ山の上に建っており、この土地を治めるのにふさわしい土地に建つことがうかがえる。天守閣からは、東に川之江の町並みからすぐそばに迫る法皇山脈が、西北には燧灘の海と瀬戸内の島々を見渡す絶景が広がる。
今治城
5層6階の天守閣や、海水を引き入れた堀など特異な構造を持った海浜に位置する海城で、「日本三大海城」「日本百名城」の一つ。築城当時は、三重の堀に囲まれ、直接海から堀へ船で入ることができるなど、海上交通の要所・今治らしい海を最大限に活用した城で、築城の名手と名高い藤堂高虎の築城術が随所に見られる。現在は、照明デザイナー海藤春樹のデザインによるライトアップが行われ、毎日、日没30分後から22時まで昼間とは違った幻想的で美しい姿を見ることができる。
宇和島城
松山城とともに国内に現存する12天守の一つ。かつては、宇和島湾に面した場所に不等辺五角形の縄張りで築かれ、築城の名手と名高い藤堂高虎による優れた築城術が活かされた堅城であった。巨大な石垣を横目に急な石段を登って行くと、山頂には当時のままの三層三階の天守が鎮座する。天守内部は木の味わいが残り、遠く宇和島湾と宇和島の町並みを一望できる。
湯築城跡
中世の伊予国守護河野氏の居城で、地形を利用して作られた平山城。二重の堀と土塁を設け、城内に居住区も有するという近世城郭の構造を、安土城より40年も早く築き上げていた。戦国時代中頃の大規模な堀や土塁が良好に残る稀な遺構として歴史的価値も非常に高く、日本百名城に選定されている。現在は、忠実に復元された武家屋敷や資料館、土塁展示室、山頂の展望台などが整備されている。
能島城跡
大島と伯方島の間に位置する、周囲約720mの能島と鯛崎島の2つの無人島に残る海城跡。瀬戸内海で大きな勢力を誇っていた能島村上海賊の本拠地として1419年に築城されたと言われ、国の史跡に指定されている。天然の外堀として機能していた激しい潮流は、現在「潮流体験」で体感することができる。島内には丸い柱穴や犬走りなどの遺構が残り、海賊の歴史ロマンに思いを馳せることができるスポットとなっている。
甘崎城跡
671年に唐軍の侵攻に備えて築城されたと言われる、日本最古の水軍城跡。島全体が城跡となっている古城島には、現在も島の周囲を取り囲むように築かれた石垣の一部などが残っており、県の史跡に指定されている。4~7月の大潮の日には、数時間だけ幅10~30mの砂浜が姿を現し、大三島とをつなぐ道となることがある。この神秘的な瞬間と、普段は見ることのできない海底に沈む遺跡を見るために毎年多くの人が訪れている。海底に眠る古代遺跡と神々しい道を持つ、歴史ロマン溢れるスポットとなっている。

高知城

現存天守12城のひとつである高知城は、全国で唯一、本丸全体の建築群が残されています。コンパクトであることから、短時間で城内の見どころを全て楽しめます。

高知城花回廊

高知城花回廊

毎年、高知公園や高知城を舞台に、美しい花の装飾が施され、日本舞踊や雅楽の演奏会が行われます。

高知城には、国の重要文化財が多数

高知城・天守や懐徳館(本丸御殿)、追手門以下15棟の建造物が国の重要文化財に指定されています。追手門前にある国宝や重要文化財を含む土佐藩主山内家伝来の貴重な資料の数々を収蔵・展示する高知県立高知城歴史博物館と合わせてお楽しみください。

高知城歴史博物館

高知城歴史博物館

「ほんもの」に出会い、触ったり、身につけたり、作ったりしながら、日本の伝統文化を体験できます。楽しいプログラムが多数用意されています!

徳島城跡(徳島中央公園)

徳島城は、天守等は現存しませんが、国史跡に指定された現在は、復元された鷲の門や江戸時代の遺産を活かしながら、徳島城博物館や徳島城表御殿庭園、バラ園、流れ池が整備されています。

徳島城博物館

徳島城博物館

徳島藩と蜂須賀家を特集した展示を通して、藩政の変遷や大名の暮らし、城の壮大さ、城下町の賑わい、そして阿波水軍の冒険などを楽しく学ぶことができます。

徳島県内のその他の城スポット

お城は現存12城だけじゃありません。復元された天守もお見逃しなく!
日和佐城
標高70mの小丘に位置する山城(城山)。
北西の二面が川と入江に囲まれた天然の要塞であり、長らく日和城肥前守の末孫浜氏が城主と務めた。
山城には、八重桜やソメイヨシノなどが1500本植えられており、桜の名所でもある。
毎年4月の第1日曜には薬王寺も含めて「さくらまつり」が開催される。
川島城(川島公園)
吉野川沿いの中世の山城城跡。現在確認することができる天守は、昭和56年に復元されたもの。
戦国時代に地元の豪族・川島兵衛之進が築城したと伝えられ、天正13年(1585年)には蜂須賀家政の入国に伴い、阿波九城のひとつとして数えられる。

万葉植物園・テニスコート等があり、桜の花見散策ができる。
また、近くにはヒマワリなどで有名な善入寺島が位置する。

四国各地の城・城趾の場所

地図上のスポットをクリックいただくと情報が表示されます。

おわりに

いかがでしたか?現存天守12城に限らず、四国には歴史や特色をもったお城が多数あります。是非この機会に、見るだけではなくお城を体感してみませんか?
また、お城と一緒に四国が誇る工芸品にも直に触れてみるのはどうでしょう。

お城をはじめとした歴史と文化には、温泉地も欠かせません。

お城をはじめとした歴史と文化には、温泉地も欠かせません。

四国が誇るお城や伝統工芸などの歴史、文化に触れた後に温泉で疲れを癒すのはいかがですか?四国には自然や歴史、文化に触れながらゆったり過ごせるおすすめの温泉地がたくさんあるので、一緒に巡ってみてはどうでしょうか?