「丸亀うちわ」の400年以上の歴史的サステナブル・ストーリー ～歴史を紡ぐ、丸亀うちわニュー・マイスター31～

【GD2023に提出したグッド・プラクティス・ストーリー(GPS)】

400年以上前から丸亀城下町に根付く「丸亀うちわ」には地域を築いてきた「世界に誇る歴史」、一本の竹から作られる日本らしい「匠の技」、職人や地域の人々の想いなど、多くの地域愛が詰まっています。日本でトップの生産量を誇り、江戸時代から続く、丸亀市の伝統産業「丸亀うちわ」ですが、産業の縮小や後継者不足など様々な問題を抱えています。

そのような中、市内外での実演、販売などをきっかけに丸亀市へ来訪された観光客や丸亀うちわづくりを体験した方が行政や香川県うちわ協同組合連合会が導入した「後継者育成講座や丸亀うちわニュー・マイスター制度」によって、国内外からの後継者候補の獲得に繋がる成果を生み出しています。
その他にも、観光を切り口として、丸亀うちわを活用した次世代教育などの交流人口増加への取り組みや環境に配慮したうちわ製作で環境保全への取り組みなどが高く評価されました。

立役者である職人たち「丸亀うちわニュー・マイスター31名」や地域の継承活動によって、「観光客」と「後継者や移住者」が表裏一体の関係にあり、歴史を紡いでいると証明できたことが今回の世界的評価に繋がりました。
今後は、丸亀うちわのさらなるブランド力向上や教育プログラムの造成から持続可能な観光地域づくりへの意識を高めていけるように多様なステークホルダーを巻き込んで広域連携を図り、地域一体となって、地域の未来を紡ぐ活動を展開していきます。

「丸亀うちわ」に魅力を感じて、訪問された方々がうちわ作りを通して、作り手である職人の想いと日本の「涼」を生み出してきた一つの伝統を体験いただくことで歴史を後世へ残していくことができます。
ぜひ、伝承の一翼を担ってください。
これからそんなプログラムを造っていきます。