個性的な列車に揺られて四万十を満喫「予土線3兄弟」

四万十ビューを存分に楽しむ3種類の観光列車

「予土線3兄弟」は高知県のJR窪川駅から愛媛県のJR宇和島駅間を走る3種類の観光列車の愛称。車窓には四万十川や里山の原風景が広がり、絶景とともに列車旅を楽しめる。運行する本数が少ないため、乗り降りは計画的に。

【長男】日本最後の清流・四万十川を進む「しまんトロッコ」

川風を感じるトロッコ列車から四万十の清流を望む
予土線3兄弟の長男。普通車両とトロッコ車両の2両編成で、トロッコ車両に乗車できるのはJR江川崎駅からJR土佐大正駅の走行区間のみ。吹きさらしのトロッコ車両では、心地よい川風と雄大な四万十川の風景を堪能できる。運行は春・秋の土・日曜、祝日が中心で、夏休み期間は平日も乗車可能。週末限定で実施されるガイドの案内や、小さなワゴンを使った車内販売も魅力のひとつ。四万十の米「山間米」を使った軽食や、四万十で採れたフルーツのおやつなど、地元の味覚はおみやげにも好評だ。

【次男】かっぱがあちらこちらに!「海洋堂ホビートレインかっぱうようよ号」

かっぱの世界がコンセプトのユニーク列車
四万十川周辺に伝わる、かっぱ伝説がモチーフ。車内のいたるところに、世界的なフィギュアメーカー「海洋堂」が手がけたかっぱのフィギュアがあり、なかには喋るかっぱの親子も。約20種類のパターンで話し、乗客を楽しませてくれる。四万十ひのきを使ったショーケースには、さまざまなかっぱのフィギュアや、かっぱが住んでいそうな場所のジオラマが展示されている。川で遊ぶかっぱが描かれた外観のイラストにも注目を。かっぱと一緒に、車窓に広がる四万十の景色を満喫しよう。

【三男】日本一遅い新幹線!?「鉄道ホビートレイン」

鉄道模型や機関車の図面など見どころいっぱい
「世界初の高速鉄道車両」といわれる0系新幹線をモチーフにした車両で、日本一遅い新幹線と呼ばれることも。車内には実際に0系新幹線で使われていたシートを4席設置しており実際に座ることもできる。車内のいたるところにあるショーケースには、四国にちなんだ車両や、0系新幹線から現在までの新幹線の模型を展示。床面にはJR四国のルーツとなる機関車の図面が描かれており、見ごたえがある。日本の鉄道文化の歩みを知れる、アミューズメントトレインで列車旅に出発しよう。

お得で便利なきっぷ情報

お得で便利なきっぷ情報

四国で列車旅をするなら、ぜひこちらのきっぷを活用しよう!

●四国フリーきっぷ(https://www.jr-eki.com/ticket/brand/1-3V6
瀬戸大橋線宇多津駅~児島駅を含むJR四国全線の特急列車・普通列車の普通自由席と、土佐くろしお鉄道線(窪川駅~若井駅間)の普通列車の普通車自由席を3日間何度でも利用できる。3日間有効で18000円。
●週末乗り放題きっぷ(https://www.jr-eki.com/ticket/brand/1-3VQ
土・日曜、祝日などの休日限定で、上記の列車・区間を1日自由に乗り降りできる。1日間有効で12000円。
●ことでん・JRくるり〜んきっぷ(https://www.jr-eki.com/ticket/brand/1-5EG
JR四国線(志度駅~高松駅~琴平駅間)の快速・普通列車の普通自由席と、ことでん全線が乗り降り自由に。1日間有効で2200円。