【四万十川&仁淀川】 何が・どちらがすごい?沈下橋や仁淀ブルーが見られる場所など魅力や楽しみ方を一挙解説!

「日本最後の清流」と称される四万十川と「奇跡の清流」と称される仁淀川。どちらも一生に一度は訪れたい清川ですが、その違いや特徴はご存知でしょうか?
この記事では、それぞれの川の魅力や楽しみ方をわかりやすく解説します。高知を代表する「沈下橋」や、神秘的な「仁淀ブルー」はどこで見られるのか?ベストシーズンはいつか?といった疑問にお答えします。周辺の穴場スポットと合わせて楽しめる温泉、グルメ、アクティビティ情報まで、盛りだくさんでお届けします!

四万十川とは?何がすごい?

四万十川(しまんとがわ)は、高知県の西部を流れる全長196kmにも及ぶ一級河川。愛媛県との県境に位置する高岡郡津野町の不入山(いらずやま)を水源とし、四万十市や四万十町などの複数の市町を経て太平洋へと注いでいます。
四万十川の最大の特徴は、その自然の豊かさ。今なお上流から下流まで自然本来の姿が保たれており、日本の原風景ともいえる景色が残っています。また、川には、増水時に水面下に沈む「沈下橋(ちんかばし)」が多数架けられ、これも四万十川を象徴する風景となっています。

なぜ、四万十川が「最後の清流」と言われるのか?

なぜ、四万十川が「最後の清流」と言われるのか?

「最後の清流」とも呼ばれる四万十川では、本流に大規模なダム(人工物)が建設されていないため、手つかずの雄大な自然が今なお保たれています。

その豊かな流れは多様な生体系を育み、アユやテナガエビをはじめとする数多くの生き物の生命を支えています。また、「火振り漁」や「紫漬け漁」に代表される伝統漁法も大切に受け継がれており、人と川が寄り添い共生してきた豊かな文化が、深く息づいているのです。

四万十川のベストシーズンは!?オススメ時期と見どころをご紹介

四万十川流域では、四季折々の自然と、川と共に生きる人々の暮らしが今も色濃く残り、季節ごとに様々な魅力を楽しめます。

春は新緑に包まれ、菜の花や桜が咲き誇る中、沈下橋と花々のコントラストが見事で、散策やサイクリングにも最適な季節です。夏は川が最も賑わい、カヌーやSUP、ラフティング、屋形船など、水上アクティビティが人気を集めます。
秋は紅葉に染まる中・上流域でのドライブや写真撮影も楽しめ、のどかな風景が心を癒してくれます。冬は朝霧や雪に包まれた幻想的な風景が広がり、観光客も少ないため静かな川の表情をじっくり味わえます。奥四万十温泉郷での湯めぐりも、この季節ならではの魅力です。

季節を感じるグルメもおすすめ

季節を感じるグルメもおすすめ

夏には天然アユやうなぎ、手長エビが旬を迎え、塩焼きや天ぷらを地元の食堂や屋形船で味わえます。秋には栗に加え、香り高い柑橘「ぶしゅかん」も旬となり、爽やかな酸味が料理の味を引き立てます。四万十の自然に育まれた季節の恵みも、どうぞお楽しみください!

【上流】四万十川の見どころ➀

神秘の源流と、雲の上の町・梼原(ゆすはら)町
四万十川の源流点は、愛媛県境に近い津野町・不入山。
深い森の中から湧き出す清水が、やがて大河となるこの始まりの地には、手つかずの自然と神秘的な雰囲気が漂います。
同じく、上流域に位置する梼原町には、建築家・隈研吾氏設計の「雲の上の図書館」や「雲の上のホテル」など、木と光を活かした美しい建築群があり、建築ならずとも必見のスポットです。また、高原ドライブや星空観賞、雲海スポット巡りも楽しめます。

【中流】四万十川の見どころ②

沈下橋の風景と、川遊び&グルメ体験
四万十川を代表する沈下橋が多く見られる中流域。
特に人気の「岩間沈下橋」や「三里沈下橋」は絶好のフォトスポットで、朝霧の中に浮かぶ幻想的な姿や、夕暮れに川面が茜色に染まる風景は格別です。
このエリアでは、カヌーやSUPなどのアクティビティも充実し、四万十川の雄大な流れを肌で感じられます。
さらに、中流域のもう一つの魅力が天然うなぎ。伝統的な漁法で獲られたうなぎは、川育ちならではの締まった身に上質な脂が乗り、地元の名物として不動の人気を誇ります。

【下流】四万十川の見どころ③

穏やかな川辺と、海へと続く四万十川の自然
四万十市に近づく下流域では、さらに川幅が広がり、流れも一層穏やかになります。
そんな中を静かに進む屋形船クルーズでは、川辺の草地や山々、季節の野鳥など、のびやかな風景を水上から楽しむことができます。
また、風を活かしたウインドサーフィンなどの水上アクティビティも楽しめます。さらに、四万十川が注ぎ込む土佐湾では、春から秋にかけてホエールウォッチングも楽しむことができ、ニタリクジラやマイルカ、ハナゴンドウなどのクジラやイルカに出会えることもあります。
川から海へとつながる、四万十川の広がりと自然の豊かさを体感できるエリアです。

徳島の吉野川で、本格ラフティング体験!

徳島の吉野川で、本格ラフティング体験!

四国の自然をダイナミックに楽しむなら、高知県と徳島県を流れる吉野川もお忘れなく!
吉野川は国内屈指の激流スポットとして知られ、急流や大きな波を乗り越える本格的な川下りが体験できます。
一方でガイド付きのツアーもあるので初心者でも安心。山間を縫う渓谷の景観も美しく、四万十川の穏やかさとは異なるダイナミックな自然とアドベンチャーの両方が楽しめます。
(大歩危祖谷ナビ)
 https://miyoshi-tourism.jp/rafting/
(土佐れいほく観光協議会)
 https://tosareihoku-kanko.com/play/#kawa

また、吉野川流域は、古くから藍染などの独自の文化が栄えてきた地域でもあり、徳島ならではの歴史や文化に触れてみるのもおすすめです。

四国各地の雄大な大地や絶景スポットをもっと知りたい方は、「ジオパーク特集」もぜひチェックしてみてください。
 

「四万十川」の沈下橋を見に行こう!

高樋沈下橋
四万十川本流最上流の沈下橋で、別名「大股の沈下橋」ともよばれています。四万十川源流点から18km下流に位置し、清流の始まりを感じられる特別な場所です。
久万秋沈下橋
本流2番目の沈下橋で鮎釣りの名所としても知られています。近くに土佐の名水40選「久万秋の湧き水」もあり、新緑と清流、そして湧き水が織りなす自然の恵みを一度に味わえる贅沢なスポットです。
長野沈下橋
槇野々集落と長野集落を結ぶ生活道。天満宮前キャンプ場も近くにあり、四万十川上流域でのアウトドアも楽しめます。
一斗俵沈下橋
1935年に造られた現存する最古の沈下橋で国の登録有形文化財です。中央に橋脚がない独特の工法が特徴で、新緑の季節の丸太鯉のぼりや夏の水遊びスポットとして知られています。
※現在車両通行不可。徒歩での通行可。
清水沈下橋(清水大橋)
上流域では最長の沈下橋です。川面から高く滅多に水没することはありません。鮎の友釣りの好漁場として釣り人に愛されています。
若井沈下橋
洪水により、一時破壊されましたが2019年に修復が完了。若井大橋の完成により生活道路としての役割は終えていますが、四万十川の自然の力を物語る歴史的に意義のある橋です。
向弘瀬沈下橋
家地川ダム下流、S字蛇行する美しい景観の中に位置する沈下橋です。
上宮沈下橋
大正北ノ川集落と上宮集落を結ぶ、橋脚が多く独特の形状で、四万十川中流域の川沿い集落景観を代表する文化的価値の高い沈下橋です。
上岡沈下橋(向山橋)
正式名称は向山橋といい、美しい曲線で人気があります。国道381号線のすぐ側でアクセス良好。口屋内沈下橋を基に設計された優美な形状をしています。
里川沈下橋
洪水で橋脚を度々流失したため中央部の橋脚を1本空けた独特の形態をしています。
※現在、一部が落橋しており復旧の見通しは立っておりません。
茅吹手沈下橋(新谷橋)
JRのフルムーンポスターで有名になった沈下橋で、加山雄三夫婦がロケに訪れた観光名所としても知られています。流れが穏やかで河原があり、夏はキャンプも楽します。
第一三島沈下橋
四万十川最大の中洲「三島」に架かる珍しい橋。JR予土線が並行し鉄道ファンにも人気があります。
第二三島沈下橋
三島と轟集落を結び、第一三島橋とセットで訪れたい島と本土を結ぶ重要な生活道路です。
半家沈下橋
半家集落の重要なアクセス路で、四万十川下流域の生活文化を支える貴重な橋として、地域の歴史と文化を物語っています。
中半家沈下橋
下流域の重要な生活道路で、地域住民の日常に欠かせない橋として機能し続けています。四万十川の豊かな自然環境の中で地域コミュニティを支える沈下橋です。
長生沈下橋
地域の生活に密着した橋として現在も重要な役割を果たし、四万十川の自然と調和した美しい景観を創出しています。
岩間沈下橋
四万十川の代表的な沈下橋の一つで、西土佐村の観光名所として親しまれ、川遊びや飛び込みスポットとしても人気があり、夏には多くの観光客で賑わいます。
口屋内沈下橋
正式名称は屋内大橋といい、他の沈下橋建設の際に参考とされた重要な橋です。特に上岡沈下橋(向山橋)の設計では、この橋をお手本として建設されました。
勝間沈下橋
橋脚が3本ある珍しい沈下橋。川幅が広く、流れも穏やか。右岸側は河原でキャンプ地にも向いている。
釣りバカ日誌14のロケ地となり、釣りファンにも有名なスポット。全長は約171m、普通車の通行も可能。
高瀬沈下橋
田出ノ川と高瀬を結ぶ重要な橋で、川幅の広いところに架かり、橋上からの眺望が素晴らしく、四万十川の雄大さを実感できる代表的なスポットです。
三里沈下橋(深木沈下橋)
正式名称は三里橋といい、四万十川の下流域で特に美しい景観を誇り、佐田沈下橋より静かで落ち着いた雰囲気があります。
佐田沈下橋(今成橋)
四万十川最下流で最長の沈下橋で、ドラマ「遅咲きのヒマワリ」の舞台として一躍有名になりました。河口に最も近く、四万十川観光の代表的存在です。

他にもある、特徴的な四国の建築物

他にもある、特徴的な四国の建築物

四万十川の沈下橋のように、地域の風土に根ざした建築物が四国各地に点在しています。
伝統的な町並みや城郭、モダンな美術館やデザイン性の高い公共施設、自然と調和した建築など、ジャンルや時代は多種多様。

四国の旅に「建築」という視点を加えてみてはいかがでしょうか?

四万十川の旅にオススメの宿泊エリア「奥四万十温泉郷」

四万十川の上流域に広がる「奥四万十温泉郷」には、山々に囲まれた静かな5つの温泉宿があります。
中でも人気の「四万十源流癒しの里 郷麓温泉」は、四万十川の源流エリアに位置しており、美しい渓谷を望む源泉かけ流しの露天風呂や、木の香り漂う内湯が魅力で、旅の疲れをゆったり癒してくれます。
静かな山里の澄んだ空気の中で温泉に浸かり、川魚の塩焼きや地元野菜を使った郷土料理などで、心も体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

奥四万十温泉郷から行けるオススメの観光スポット

隈研吾設計建造物群(梼原町)
建築家隈研吾氏の木造大型建築で有名な梼原町。隈研吾氏は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(2021年夏開催)のメインスタジアムとして使用された国立競技場の設計に携わったことでも知られています。各建築は「もっと見る」からご覧いただけます。
フォレストアドベンチャー・高知
高知県の中西部、広大な四国カルスト台地と満天の星空が自慢の津野町にある、高知県初のフィレストアドベンチャーパーク。四国カルストの麓、豊かな森の中にある景勝地「長沢の滝」周辺で、心と身体を解放し、大自然を満喫できる大自然のパークです。
久礼大正町市場
100年以上に渡り庶民の台所として親しまれてきた市場。午前11時頃になると、地元漁師が水揚げしたばかりの新鮮な魚が並び活気づきます。新鮮な魚介類はもちろん、野菜、手作り惣菜なども充実。好きな具材を選んで作る名物の海鮮丼(久礼丼)も人気。

仁淀川とは?何がすごい?

仁淀川(によどがわ)は、高知県・愛媛県をまたいで流れる全長124kmの一級河川。四国の中央部に位置する石鎚山などを源流とし、東南へと流れ、土佐湾へと注いぎます。
仁淀川の最大の魅力は、代名詞にもなっている神秘的な青さが特徴の「仁淀ブルー」。光の反射や川底の地質、そして抜群の水質の良さが織りなす、吸い込まれるような澄んだ青色は、訪れる人を魅了してやみません。

国土交通省が実施する「水質が最も良好な河川」に何度も選ばれており、カヌーやSUP、渓谷トレッキングといったアクティビティも楽しめます。また、流域に点在する滝や渓谷、沈下橋なども見どころです。ありのままの自然や、日本の原風景ともいえる茶畑や棚田が残る山里の風景も、魅力のひとつといえます。

なぜ、水質が良く、神秘的な「青さ」を誇るのか?

なぜ、水質が良く、神秘的な「青さ」を誇るのか?

「仁淀ブルー」と称される美しい青色の理由は、その並外れた透明度にあります。水中の不純物が極めて少ないため、太陽光のうち波長の短い青い光だけが強く反射され、私たちの目に青く映ります。

この高い透明度は、急峻な地形で流れが速く不純物が溜まりにくいこと、水温が低く透明度を邪魔する藻の繁殖が抑えられること、そして硬い岩盤の地質が濁りの原因となる土砂や泥をあまり出さないことからもたらされます。さらに、川底の青緑色の石「緑色片岩」も、その青さを一層引き立てています。このような条件が重なり、仁淀川の清らかな水の色が生まれるのです。

仁淀川のベストシーズンは!?オススメ時期と見どころをご紹介

仁淀川の魅力は、四季折々に移ろう、その多彩な自然の表情にあります。

春には、浅尾沈下橋や宮ノ前公園の桜や菜の花が咲き誇り、中津渓谷や安居渓谷ではまばゆい新緑が川面を爽やかに彩ります。夏は水量が安定し、「仁淀ブルー」の青が最も美しく輝く季節。特に太陽が真上に来る正午前後、青く澄み渡った水面はひときわ輝きを増します。
秋には中津渓谷や安居渓谷などで、燃えるような紅葉と仁淀ブルーが織りなす見事なコントラストが楽しめます。そして、観光客が少なくなり静寂に包まれる冬。この時期は川の透明度が一層増し、朝霧に浮かぶ幻想的な景色や山間にきらめく氷柱など、冬ならではの凛とした自然美を堪能できます。

季節ならではのアクティビティもおすすめ

季節ならではのアクティビティもおすすめ

仁淀川では、季節ごとの多彩なアクティビティも楽しめます。
春には新緑に包まれる中津渓谷や安居渓谷でのハイキングが人気です。また、水量が安定する夏は、SUPやカヌー、川遊びなどが最盛期を迎えます。
「仁淀ブルー」の3大名所の近くでも、少し下った流れの穏やかな場所で、雄大な自然の中で思いきり体を動かしながら全身で清流を感じる体験ができます。

【安居渓谷】仁淀ブルーはどこで見られる?➀

いちばん深く、神秘的なブルー
仁淀ブルーの代表的スポットのひとつ・安居渓谷。仁淀川の支流・安居川に位置する渓谷で、特に人気の「水晶淵」は、川底が見えるほどの透明度と深い青が印象的です。晴れた日には、その美しさが一層際立ちます。
また、渓谷内には「飛龍の滝」や「砂防ダム」など、いくつかの絶景ポイントが点在しており、遊歩道や橋の上から美しい景色を楽します。新緑や紅葉の時期には、さらに素晴らしい景観が広がり、訪れる人々を魅了します。

【にこ淵】仁淀ブルーはどこで見られる?②

仁淀ブルーを象徴する聖地
滝壺に流れ落ちる水が鮮やかなブルーに輝く、仁淀ブルーを象徴するスポット。「この青こそ仁淀ブルー」と言わしめたスポットです。森に囲まれた小さな淵ですが、天候や時間帯によって光の差し込み方が変わり、様々な表情を見せてくれます。
現在、自然保護のため立ち入りが制限されており、指定された観賞デッキからの見学となっています。駐車場から舗装された道と階段を数分歩けば到着するので、比較的気軽に訪れることができる場所です。美しい景色を楽しむ際は、定められたルールを守り、自然環境への配慮も心がけましょう。

【中津渓谷】仁淀ブルーはどこで見られる?③

滝と青が調和する清流トレイル
仁淀川の中流域に位置する県立自然公園の渓谷で、澄んだ清流と岩肌が織りなす景観が魅力。中でも、落差約20メートルの「雨竜の滝」は、迫力ある水音とともに、仁淀ブルーの美しさを一層引き立てます。
渓谷内には約1.3kmの遊歩道が整備されており、滝までは往復40分から1時間ほどでたどり着けます。七福神の石像や小さな滝を見つけながら、清流沿いを散策できるので、初めて訪れる人にもおすすめのスポットです。

愛媛の渓谷、石鎚山・面河渓も見どころ満載!

愛媛の渓谷、石鎚山・面河渓も見どころ満載!

仁淀川の源流域に位置する愛媛県・石鎚山の南麓に広がる面河渓も、清流と渓谷美が楽しめる人気スポット!
エメラルドグリーンの川と巨大な花崗岩の岩肌が織りなす景観は圧巻で、石鎚山登山の玄関口としても知られ、自然散策や紅葉狩りにも最適です。

四国の雄大な地形をめぐる旅には、「ジオパーク」の特集記事もあわせてご覧ください。

「仁淀川」の沈下橋を見に行こう!

大森沈下橋
仁淀川最上流の沈下橋で、仁淀川町森に位置し、橋桁と橋脚が他の沈下橋より細く、繊細な美しさが特徴です。桜の季節は特に美しく、近くに大渡ダムもあります。
久喜沈下橋
高知県最古の鉄筋コンクリート製沈下橋で、仁淀川町久喜に位置し、ゴツゴツした岩場の中にあり自然と調和したアーチ型の美しい形状をしています。仁淀ブルーと岩場のコントラストが印象的です。
中仁淀橋
越知町越知丁甲に位置し、越知町中心部と今成地区を結ぶ、沈下橋では珍しい歩車分離構造です。横倉山を背景にした景観が美しく、近くの宮の前公園のコスモスとの組み合わせが人気です。
浅尾沈下橋
越知町鎌井田に位置し、映画「竜とそばかすの姫」の舞台としても知られています。鎌井田集落の町並みを背景にした絶景で聖地巡礼の人気スポットで浅尾沈下橋展望所からの眺めも必見です。
片岡沈下橋
越知町片岡に位置する、越知町片岡地区と南片岡地区を結ぶ沈下橋。背景に片岡地区の町並みが入る撮影アングルが人気で、自然と集落の調和した風景を楽しめます。
名越屋沈下橋
日高村名越屋に位置する、仁淀川最下流かつ、最長(191m)の沈下橋です。日高村といの町を結ぶ重要な生活道で、4ヶ所の待避所を設置。水深が浅く仁淀ブルーの中を泳ぐ魚が見ることができ、仁淀ブルーの美しさを最も実感できるスポットです。

仁淀川流域で生産される伝統的工芸品・土佐和紙

澄んだ水が豊富な仁淀川流域では、その恵まれた水を活かした和紙作りが盛んとなりました。中でもいの町は、千年以上の歴史を持つ日本三大和紙のひとつ・土佐和紙の中心的な産地です。現在も、原料となるコウゾやミツマタの加工から手漉きまで、今も職人の手によって一枚一枚丁寧に作られています。

土佐和紙の特徴は、透けるような薄さ、しなやかさ、そして丈夫さを兼ね備えていることです。障子紙や書道用紙としてだけでなく、近年ではインテリア、照明、アート作品など、幅広い分野で活用されています。町内には紙漉き体験や工房見学ができる施設もあり、旅の記念に触れてみてはいかがでしょうか?

仁淀川の旅にオススメの宿泊エリア「久万高原町」

仁淀川の源流域にほど近い愛媛県久万高原町は、四国山地に広がる自然豊かな高原の町です。夏でも涼しい気候と澄んだ空気に満ちており、静かな滞在を楽しみたい人にぴったりのエリアです。ペンションや山間の宿、キャンプ場など滞在スタイルも多彩で、夜には手が届きそうなほどの満天の星が輝きます。

さらに足を延ばせば、日本三大カルストのひとつ「四国カルスト」の雄大な景色が待っています。標高約1,400mの高原では、見渡す限りの草原と白い石灰岩が織りなす絶景の中をハイキングできます。
のんびりと散策し、地元の豊かな食を味わう。自然の中でのびのびと旅を楽しむ。そんな旅を楽しみたい人に最適な場所です。

久万高原町から行けるオススメの観光スポット

石鎚山
「日本七霊山」のひとつとして古くから山岳信仰の対象である石鎚山。西日本最高峰の天狗岳を主峰とし、愛媛県西条市と久万高原町にまたがります。ロープウェイを利用する「成就ルート」や、尾根伝いを歩く「土小屋ルート」など、レベルに合わせた登山が楽しめます。山頂からは、瀬戸内海や土佐湾まで見渡せる絶景が広がります。
第45番札所 海岸山 岩屋寺
四国八十八ヶ所霊場の45番札所。七種の霊鳥が住むと伝わる山深い寺院です。「遍路転がし」と呼ばれる急な参道を登ると、岩からせり出すように建つ大師堂が見えてきます。国の重要文化財にも指定されており、一見の価値あり。さらに岩山の頂上には、弘法大師の行場跡も残っています。
愛媛県立とべ動物園
西日本最大級の規模を誇るとべ動物園。144種644点(2024.5.31現在)の動物を飼育し、アフリカやサバンナを再現したパノラマ展示など、自然に近い姿を観察できます。日本で初めて人工哺育に成功したホッキョクグマのピースも人気です。

車で巡りたい。モデルコースをご紹介!

車で巡りたい。モデルコースをご紹介!

四万十川・仁淀川周辺では、公共交通手段が限られているので、車でのアクセスがおすすめです。四国の山道をドライブして、絶景を楽しみつつ、地元グルメや周辺の観光スポットを満喫しましょう!

動画


【四国電力株式会社】「巡る。四国」風景篇(高知県)
※本記事で紹介した「四万十川」「仁淀川」(00:09 - 01:32)の絶景がご覧いただけます。

【四万十川&仁淀川】それぞれの川に、それぞれの素晴らしさがある!

四万十川と仁淀川、どちらがすごい?――答えは「どちらも素晴らしい!」
のんびりと雄大な流れを楽しむ四万十川と、息をのむような青の美しさが魅力の仁淀川。どちらも、そこにしかない景色や体験が満載です。一度訪れてみれば、季節や場所を変えて何度も訪れたくなる、そんな魅力に満ちた清流の旅を、気になるスポットから始めてみませんか?

そして旅に欠かせないのが、その土地ならではのグルメ。下記の特集では、高知名物の絶品カツオのたたきをはじめ、四国各地の名物を紹介しています。次は、四国の「食」をテーマに出かけてみませんか?