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「最後の清流」とも呼ばれる四万十川では、本流に大規模なダム(人工物)が建設されていないため、手つかずの雄大な自然が今なお保たれています。
その豊かな流れは多様な生体系を育み、アユやテナガエビをはじめとする数多くの生き物の生命を支えています。また、「火振り漁」や「紫漬け漁」に代表される伝統漁法も大切に受け継がれており、人と川が寄り添い共生してきた豊かな文化が、深く息づいているのです。
夏には天然アユやうなぎ、手長エビが旬を迎え、塩焼きや天ぷらを地元の食堂や屋形船で味わえます。秋には栗に加え、香り高い柑橘「ぶしゅかん」も旬となり、爽やかな酸味が料理の味を引き立てます。四万十の自然に育まれた季節の恵みも、どうぞお楽しみください!
四国の自然をダイナミックに楽しむなら、高知県と徳島県を流れる吉野川もお忘れなく!
吉野川は国内屈指の激流スポットとして知られ、急流や大きな波を乗り越える本格的な川下りが体験できます。
一方でガイド付きのツアーもあるので初心者でも安心。山間を縫う渓谷の景観も美しく、四万十川の穏やかさとは異なるダイナミックな自然とアドベンチャーの両方が楽しめます。
(大歩危祖谷ナビ)
https://miyoshi-tourism.jp/rafting/
(土佐れいほく観光協議会)
https://tosareihoku-kanko.com/play/#kawa
また、吉野川流域は、古くから藍染などの独自の文化が栄えてきた地域でもあり、徳島ならではの歴史や文化に触れてみるのもおすすめです。
四国各地の雄大な大地や絶景スポットをもっと知りたい方は、「ジオパーク特集」もぜひチェックしてみてください。
四万十川の沈下橋のように、地域の風土に根ざした建築物が四国各地に点在しています。
伝統的な町並みや城郭、モダンな美術館やデザイン性の高い公共施設、自然と調和した建築など、ジャンルや時代は多種多様。
四国の旅に「建築」という視点を加えてみてはいかがでしょうか?
「仁淀ブルー」と称される美しい青色の理由は、その並外れた透明度にあります。水中の不純物が極めて少ないため、太陽光のうち波長の短い青い光だけが強く反射され、私たちの目に青く映ります。
この高い透明度は、急峻な地形で流れが速く不純物が溜まりにくいこと、水温が低く透明度を邪魔する藻の繁殖が抑えられること、そして硬い岩盤の地質が濁りの原因となる土砂や泥をあまり出さないことからもたらされます。さらに、川底の青緑色の石「緑色片岩」も、その青さを一層引き立てています。このような条件が重なり、仁淀川の清らかな水の色が生まれるのです。
仁淀川では、季節ごとの多彩なアクティビティも楽しめます。
春には新緑に包まれる中津渓谷や安居渓谷でのハイキングが人気です。また、水量が安定する夏は、SUPやカヌー、川遊びなどが最盛期を迎えます。
「仁淀ブルー」の3大名所の近くでも、少し下った流れの穏やかな場所で、雄大な自然の中で思いきり体を動かしながら全身で清流を感じる体験ができます。
仁淀川の源流域に位置する愛媛県・石鎚山の南麓に広がる面河渓も、清流と渓谷美が楽しめる人気スポット!
エメラルドグリーンの川と巨大な花崗岩の岩肌が織りなす景観は圧巻で、石鎚山登山の玄関口としても知られ、自然散策や紅葉狩りにも最適です。
四国の雄大な地形をめぐる旅には、「ジオパーク」の特集記事もあわせてご覧ください。
四万十川・仁淀川周辺では、公共交通手段が限られているので、車でのアクセスがおすすめです。四国の山道をドライブして、絶景を楽しみつつ、地元グルメや周辺の観光スポットを満喫しましょう!