四国霊場で祈願!お大師様のご加護にふれる

お遍路めぐり

弘法大師の足跡をたどる巡礼の旅「四国八十八か所めぐり」。全国から多くの「お遍路さん」が功徳を求めて訪れている。今回は八十八か寺のなかから、4か寺をご紹介。

【徳島】万病に効くという霊水が湧き出る「22番札所・平等寺」

弘法大師が刻んだ薬師如来を安置する
弘法大師が掘った万病に効く「弘法の霊水」は現在も井戸で湧き続け、飲むこともできる。また病気平癒、身心安穏、厄滅開運を祈る薬師如来を祀り、健脚祈願の寺としても知られる。本堂と大師堂の天井を彩る、鮮やかな天井絵も見ごたえあり。

【香川】弘法大師誕生の地に建つ「75番札所・善通寺」

弘法大師の邸宅跡がある西院と五重塔が建つ東院
弘法大師生誕地に立つ由緒ある寺。高さ約43mの五重塔が建つ東院と、弘法大師の邸宅跡とされる西院の2院で構成され、広大な境内には金堂や釈迦堂といった伽藍が建ち並ぶ。四国八十八か所を回ったのと同じご利益が得られるお砂踏み、再現されたお大師様の声を聞ける戒壇めぐりで功徳をいただこう。

【愛媛】山全体が本尊の深山の札所「45番札所・岩屋寺」

はしごや石段を登るスリル満点の参拝を
山全体が本尊になっている寺で、標高700mに建つ。本堂まで続く220段の石段の右側には、「穴禅定」と呼ばれる洞窟があり、中には弘法大師が掘ったという水が湧き出る。また大師堂の奥には、弘法大師が修行した行場「逼割禅定」が今も残り、そそり立つ岩のわけ目をくぐったり岩山やはしごを登ったりするスリリングな参拝が体験できる。

【高知】弘法大師ゆかりの七不思議が残る「37番札所・岩本寺」

色とりどりの天井絵が本堂や大師堂を彩る
四国八十八か所で唯一、五尊の本尊を安置する寺。「子安桜」や「三度栗」など弘法大師にまつわる七不思議が残る寺としても知られている。本堂や大師堂などの天井を彩る天井画も見どころのひとつで、有名無名問わず公募した575枚のユニークな絵画は見ごたえがある。