本州から四国へ徒歩で渡りきるとまではいきませんが、大鳴門橋では「橋の上を渡る」という特別な体験が可能です。それが、大鳴門橋の橋桁内に造られた遊歩道「渦の道」です。
遊歩道では、海上45メートルの高さからガラス床越しに、鳴門海峡の激しい潮流や本物の渦潮を真上からのぞき込むことができます。
頑丈な橋を通り抜ける轟々とした潮風を浴び、自然のエネルギーを肌で感じるスリルあふれる空中散歩は、四国の玄関口で味わえる最高のウェルカム・アクティビティになること間違いなしです。
また、現在新たに自転車・歩行者専用道が整備中(2027年度完成予定)です。
鉄道の上を高速道路が走る瀬戸大橋。その中間地点に位置する島「与島(よしま)」は、ドライブで四国に訪れる人々にとって特別なポイントとなっています。
瀬戸中央自動車道から直接アクセスできる「与島パーキングエリア」には、視界を遮るもののない広大な展望台が整備されています。目の前で巨大な橋梁が島々をまたぎ、はるか向こうの四国・本州へと真っすぐに伸びていくダイナミックな迫力は、SFチックでありながらも瀬戸内の風景に溶け込み、他にない美しさが感じられます。穏やかな多島美と、力強い現代土木の結晶の融合を見せる360度の大パノラマは必見です。特に夕暮れ時、海が黄金色に染まり、橋のシルエットが美しく浮かび上がる時間は、一生モノの感動を与えてくれることでしょう。
しまなみ海道のサイクリングと聞くと、「本格的な装備や体力が必要では?」と身構えるかもしれませんが、実は初心者やファミリーにとても優しい環境が整っています。
ルート上には約10カ所のレンタサイクルターミナルがあり、クロスバイクだけでなく、坂道も快適な電動アシスト自転車やE-BIKEも選べます。さらに、別のターミナルで返却できる「乗り捨て」システムも便利です。「途中の島で疲れたから自転車を返し、そこからはフェリーやバスで移動する」といった柔軟なアレンジができます。また、民間の配送サービスを利用すれば荷物も気にならず、完全な「手ぶら」で爽快な風を楽しめます。気軽に“海を渡るサイクリスト”になれる絶好の環境です。
四国全土を舞台にした「周遊」のスタイル、その歴史を紐解くと今から1200年前にまで遡ります。弘法大師(空海)の足跡をトレースするように四国を巡る「四国遍路」は、まさに日本が世界に誇る究極の周遊旅です。4つの県にまたがる88の霊場を巡るというこの壮大な巡礼旅は、現代のツーリズムの原点であり、今なお多くの旅人の心を惹きつけてやみません。 また、四国遍路の魅力を語る上で欠かせないのが、日常に溶け込んだ「お接待」という温かな文化です。見ず知らずの旅人に対し、地元の方々が気さくに道を教え、笑顔を交わす。島全体を巡り、その土地の呼吸に合わせることで初めて体感できるこの優しさに満ちた人情こそが、四国という旅先が持つ最高の歓びではないでしょうか。