四国のご当地調味料特集。お家でも旅行気分が楽しめる、調味料に合うご当地グルメもご紹介

四国といえば讃岐うどんやかつおのたたきなどが有名ですが、それらを引き立てる「立役者」の調味料も魅力の宝庫。この記事では、個性豊かなご当地調味料を一挙にご紹介します。手軽に四国を感じられることができて、お土産にもおすすめですよ。

四国の隠れた魅力「ご当地調味料」とは?

かつて日本の物流を支えた大動脈・瀬戸内海。四国で生まれた塩や砂糖は、船で「天下の台所」と呼ばれた大阪へと運ばれ、日本の食文化を支えてきました。海・山・川が織りなす豊かな自然と、地域ごとに異なる気候風土とともに、各地に根ざした調味料は食文化を豊かにしてきました。

徳島のご当地調味料

すだち
なんと、徳島県産が全国シェアの9割以上を占める「すだち」。焼き魚などに数滴搾るだけで、爽やかな酸味と豊かな香りが広がり、食卓を華やかにしてくれる柑橘です。レモンを上回る豊富なビタミンCを含むなど栄養価も抜群です。
木頭柚子
木頭柚子は、香りの高さと強い酸味が特徴で、「柚子の最高峰」とも称されます。収穫された柚子は新鮮なうちに絞られ、柚子果汁やポン酢、柚子茶などに加工されます。その品質は国内外のシェフからも高く評価されています。
阿波御膳味噌
江戸時代、阿波の初代藩主蜂須賀公に供されたことからその名が付いた由緒ある歴史を持つ「阿波御膳味噌」。大豆より米麹の割合が多い「米麹歩合(こめこうじぶあい)」が特徴で、米麴の甘みが重なった豊かな味わいと香りの良さが特徴です。
鯛味噌
鳴門海峡の渦潮にもまれて育った鯛の身を贅沢に使い、甘辛い味噌と合わせて炊き上げた「鯛味噌」。熱々の白米に乗せるだけで箸が止まらなくなる、最高のご飯のお供です。甘めの味付けで、生野菜にもピッタリ。徳島を代表する味噌と鯛が凝縮された贅沢な逸品です。

香川のご当地調味料

小豆島の醤油(木桶仕込み)
約400年の歴史を誇る小豆島の醤油は、今では希少となった木桶(きおけ)仕込みによって醸し出されるまろやかなコクと芳醇な香りが特徴。島内には「醤の里」と呼ばれる醤油蔵が軒を連ねるエリアがあり、現地ではできたての醤油を購入できます。蔵独自の「蔵付き酵母」や乳酸菌によって醸し出される味わいは機械では決して作り出せません。
ごま油(純正ごま油)
小豆島は国内トップシェアメーカー「かどや製油」の発祥地。小豆島を訪れた際には、醤油の香ばしさとともに、ごまの豊かな香りが漂ってきます。厳選された胡麻を丁寧に煎って搾油しており、その香ばしさと濃厚な風味は中華料理だけでなく和食のアクセントにも最適です。特に「純正ごま油」は一般的なごま油と一線を画す逸品です。
香川本鷹(ほんたか)
「幻の唐辛子」とも呼ばれる香川本鷹は、一般的な唐辛子よりも大きく肉厚で上品な辛さが特徴。かつて豊臣秀吉が朝鮮出兵の折に拝領したとも伝えられ、日本最古級にして、国産唐辛子では最高の品種ともいわれています。栽培の難しさから一時期は栽培が途絶えたものの、近年その価値が見直され復活を遂げました。
オリーブ加工品(オリーブオイルなど)
小豆島は日本で初めてオリーブの産業的栽培に成功した場所で、国産オリーブの9割以上のシェアを誇ります。地中海に似た温暖な気候と、害虫を一匹ずつ手で捕る農家の方達の献身的な努力が、100年以上続く「オリーブの島」を作り上げました。手摘み果実を新鮮なうちに搾油するため、フレッシュな香りと濃厚な味わいが楽しめます。

愛媛のご当地調味料

麦みそ
愛媛の家庭の味を支える「麦みそ(伊予みそ)」は、全国的にも珍しい「麦」を主原料としたみそ。瀬戸内の温暖な気候に合わせ古くから麦栽培が盛んだったことから、この独自の製法が根付きました。大豆よりも麦麹を多く使うため、芳醇な香りと素朴な甘み(フルーティーな甘みとも)が特徴。塩分が低く優しい味わいは、野菜たっぷりのみそ汁にぴったり。素材の味を優しく引き立ててくれます。
伯方の塩
しまなみ海道の自然が育んだ、日本を代表する塩のブランド「伯方の塩」。濃縮した塩水を大釜でじっくりと炊き上げ、数日間かけて自然にニガリを切る丁寧な製法により、塩辛さの中にほんのりとした甘みとコクが生まれ、おにぎりや漬物など、素材の味をシンプルに引き立てる万能な塩として日本全国で親しまれています。
レモンレリッシュ
愛媛県は日本有数の柑橘王国。近年ではレモン生産でも全国トップクラスとなっています。愛媛県産のレモンと国産玉ねぎをピクルス風味に仕上げた「レモンレリッシュ」は、爽やかな酸味とシャキシャキ食感が特徴で、揚げ物や肉料理と相性抜群!マヨネーズやオリーブオイルと混ぜても酸味が引き立ち、料理の幅が広がります。
醤(ひしお)
麦麹と大豆を醤油で仕込んだ「ひしお」は、愛媛県で古くから愛されている発酵調味料。醤油や味噌のルーツとされる「醤(ひしお)」の名を受け継ぐ伝統食で、醤油のキレだけでなく、味噌のような濃厚な旨味と奥深い甘みが特徴です。きゅうりや冷奴に乗せるだけでお酒が進む、隠れた名調味料です。また、大麦のプチプチとした食感が心地よいアクセントで食卓に楽しみを加えます。

高知のご当地調味料

ゆず製品(ゆず酢、ゆず胡椒など)
高知県はゆずの生産量日本一を誇る「ゆずの王国」。そんな高知の柚子を使った、「ぽん酢」や「ゆず酢」は、果汁を惜しみなく使った強烈な酸味と香りが特徴で、高知名物カツオのたたきや鍋料理を味わうには欠かせません。また、「ゆず胡椒」や「ゆずペースト」など、柚子の香りを活かしたスパイスは、肉料理はもちろん、さまざまな料理に華やかな刺激を添えます。
生姜
高知県は生姜の生産量も全国1位。高知の温暖な気候と豊かな水が育む生姜は、香りの良さとピリッとした辛みの強さが格別です。特に四万十町は日本一の生産を誇り、清流四万十川が運んだ土壌で豊かに育ちます。繊維が少なく辛味の中に爽やかな香りがあるのが特徴で、ドレッシングやペーストなど多彩な加工品はお土産としても大人気です。「万能おかずしょうが」といったユニークな商品も。
トマトソース・とまとみそ
高知市から車で30分ほどの日高村は、高糖度の「シュガートマト」が名産品。あえて水分を抑えて育てる「しぼり」という農法で栽培されたトマトは、糖度が極限まで高められ、酸味と旨みがぎゅっと閉じ込められます。そんなトマトを煮詰めて作った濃厚な「トマトソース」や「とまとみそ」は、まるでフルーツのような甘みと旨味が凝縮されており、自宅のパスタやオムライスを洋食店の味に変えてくれます。
ぬた味噌
葉にんにくをすり潰して白味噌や酢と合わせた緑色のたれ「ぬた」は、一見甘そうな味噌にみえますが、にんにくのパンチと味噌のコクが絶妙に絡み合った伝統調味料。高知県民は刺身を食べるときにぬたと合わせることが多く、特に脂の乗った魚のお刺身との相性は抜群です。にんにく特有の食欲をそそるパンチと、青葉の清涼感がが合わさった唯一無二の味噌です。
天日塩
海水を太陽と風の力だけで結晶化させた「完全天日塩」。高知県には11もの製塩所があり、天日塩づくりが盛んです。土佐の強い日差しと海風だけで、数週間から数ヶ月という長い時間をかけてじっくりと結晶化させた塩は、ミネラル豊富で角のないまろやかな味わいが特徴。一振りするだけで素材本来の甘みを極限まで引き出します。塩味の後にくる、力強い「甘み」と「コク」の余韻がいつまでも残ります。

ご当地調味料で味わいたい絶品グルメ

四国の調味料を手に入れたら、ぜひ現地の食べ方を再現してみましょう。

徳島なら【阿波尾鶏の炭火焼き×すだちポン酢】。ジューシーな鶏肉の脂をすだちがさっぱりと流してくれます。
香川はやはり【讃岐うどん×醤油】。茹でたてのうどんに生卵とだし醤油を絡める「釜玉」は家庭でも再現しやすい最高のご馳走です。
愛媛は【じゃこ天×ひしお】。軽く炙った愛媛名物じゃこ天に、ひしおの濃厚な風味と大麦のプチプチ感がよく合います。
高知は【カツオのたたき×ポン酢・ぬた味噌・天日塩】。近所のスーパーで買ったカツオも、ご当地調味料を添えれば一気に土佐の味へと昇華します。

ご当地調味料が揃う! 道の駅&サービスエリア

ご当地調味料を手に入れるなら、品揃えが豊富な「道の駅」や「サービスエリア(SA)」の活用がおすすめ。
旅の途中に気軽に立ち寄れるのも〇。県外では手に入らないような珍しい商品もラインナップされており、まるでセレクトショップのよう。パッケージや原材料を見比べながら好みのものを選ぶのはいかがでしょうか。
時間に余裕があれば、調味料が生まれる現場を訪れてみませんか?
四国には、醤油蔵や酒蔵、味噌の醸造所など、見学を受け入れている施設が数多く点在しています。作り手のこだわりを直接聞きながら、できたてを試食・試飲する体験は、忘れられない旅の思い出になります。ストーリーを知ってから使う調味料は、愛着もひとしおです。

まとめ

四国の調味料は、単なる味付けの脇役ではなく、その土地の風土や歴史が凝縮された食文化そのもの。本サイトでは、ほかにも四国のグルメや食文化を紹介した特集記事がたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。