徳島のご当地食材「すだち」を徹底解剖!なぜ名産?歴史・旬・美味しい食べ方などまるごとご紹介!

徳島が誇る万能食材「すだち」は、様々な料理や飲み物と相性バツグン。その爽やかな酸味と彩りは、料理の印象をガラッと変えてしまう力がある、名脇役!
そんなすだちはなんと全国シェアの9割が徳島県産。徳島はまさに「すだち王国」なんです!徳島が誇る名産品・すだちのさらなる魅力をご紹介します。

江戸時代から食べられていた!?徳島が生んだ名脇役すだちの歴史となりたち

「すだち」といえば、焼き魚などに添えられる、あの爽やかな風味の名脇役。絞ったり、輪切りにしたり、果皮をすり下ろしたりと、果汁だけでなく果皮まで、様々な形でその力を発揮します。そんなすだちの歴史は古く、なんと江戸時代の文献「大和本草」にも記述があるほど。元々県内で自生していたらしく、今でも樹齢200年を超えるすだちの古木があるのだとか。
戦後になって本格的に商業生産が行われながらも、温暖な気候を活かした温州みかんの生産が拡大していきました。しかし、1981年の大寒波でみかんが大打撃を受けていくなか、徳島県では寒さに耐えたすだちの生産に舵を切ることになりました。こうしてすだちは、徳島の名産物となっていったのです。

一年中楽しめる徳島の名物・すだち

現在、栽培や貯蔵技術の進歩と農家の方々のおかげもあり、徳島名産のすだちは一年を通して安定した供給が可能となっていますが、実は栽培方法や保存方法の違いによって、その味わいや香りに違いがあります。その違いを楽しむのも面白いですよ。

〇ハウス栽培のすだち(3月〜8月):
皮が薄く、果汁が多く、まろやかな味わいが特徴。
〇露地栽培のすだち(8月〜10月):
皮が厚く、豊かな香りとすっきりした味わいが特徴。
この時期のすだちは太陽の光をたくさん浴びるので、一段と香りや風味が高まります。
〇冷蔵貯蔵すだち(10月〜3月):
露地栽培されたものを陰干し・冷蔵したことにより穏やかな酸味を堪能できます。

食材「すだち」が織りなす食のコラボレーション

すだちの爽やかな香りとキリッとした酸味は、徳島にとどまらず、四国が誇る名物料理とも相性バツグン!
同じ徳島の郷土料理で太めの麺が特徴的な半田そうめんにすだちを添えると、薬味の風味が一段と引き立ち、香りの清涼感から暑い夏にバッチリ。
また、高知を代表する鰹のたたきでは、薬味のにんにくやネギにすだちを絞るのがおすすめ。鰹本来の旨味をより際立たせます。
そして、スパイスとジューシーな肉汁が特徴な香川県のご当地グルメ・骨付鳥では、すだちの酸味が鶏肉の脂を爽やかに引き締め、後味をまろやかにしてくれます。
最後に、愛媛の名物・鯛めしでは、鯛の旨味が凝縮された炊き込みご飯の仕上げにすだちをひと絞り。清々しい香りが立ちのぼり、鯛の甘みとご飯の風味が絶品です。

万能食材すだちがもたらす健康・美容効果♪

和食の名脇役として重宝されるすだちですが、その魅力は美味しさだけにとどまりません!実は健康や美容にも嬉しい効果が期待できるのです。
まずはレモンに匹敵する量のビタミンCで美肌や免疫力アップをサポート。さらに、疲労回復に役立つクエン酸や、脂肪燃焼効果が期待される「スダチチン」というすだち特有の成分も含まれています。
加えて、皮に含まれるリモネンにはリラックス作用や血行促進効果があり、心身のバランスを整えてくれるのです。
このように、すだちは食卓を豊かに彩るだけでなく、健康と美容の両面に嬉しい効果が期待できる、まさに万能な食材なのです!

すだちが買えるお店

徳島の名物食材「すだち」は、市内のスーパーや青果店をはじめ、今では各種ネットショッピングサイトからも購入可能です。
県内には農産物直売所が数多くあるので、採れたての新鮮なすだちが簡単に手に入ります。徳島駅や空港でも生のすだちが販売されているので、帰りに立ち寄るのもおすすめです。
また、生のすだちだけでなく、すだちを使ったお土産品も豊富。
すだちポン酢などの調味料、すだち酎やすだちジュースといった飲料、さらにはゼリーなどのデザートまで、バリエーション豊富。旅行の記念や贈り物にもぴったりです。

まとめ

いかがでしたか?
単なる「名脇役」にとどまらないすだちの魅力は、料理に爽やかな香りや彩りを添えるだけでなく、私たちの体と心まで元気にしてくれるパワーに満ちています!
ぜひ徳島が誇るすだちグルメやお土産など、ご家庭でその万能ぶりを試してみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見があるはずです。