【四国を巡る・人に出会う:第1弾】体験して、味わって、歩く。香川県・東かがわ市

香川県の東の玄関口・東かがわ市には、海の恵みや歴史ある町並み、ここでしかできない体験がぎゅっと詰まっています。
今回は、かざぐるま(風車)が彩る白鳥神社に併設された道場での弓道体験、日本初のハマチ養殖の地・安戸池での魚とのふれあい、そしてノスタルジックな引田の町歩きを1日で巡るモデルコースをご紹介。おいしい海の幸を味わいながら、地域の歴史や文化にも触れられる、東かがわの魅力満載の旅です。

週末の日帰りドライブにもぴったりな、食・体験・歴史を楽しむ東かがわ散策へ出かけてみませんか。

白鳥神社で風を感じて心を整える

東かがわ市を代表するパワースポット・白鳥神社。
参道に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが色とりどりの「かざぐるま(風車)」です。約500個が並ぶ「かざぐるま回廊」では、風が吹くたびに一斉に回り始め、カラカラという軽やかな音が境内に響きます。
思わず足を止めて写真を撮る人も多く、この日も家族連れや観光客が何度もシャッターを切っていました。

かざぐるまと風鈴が奏でる爽やかな音色

さらに初夏から夏の終わりにかけては「梛木の葉風鈴」も飾られ、かざぐるまと風鈴が奏でる涼やかな音色が境内を包み込みます。風をテーマにした神社らしい風景は、歩いているだけで心が軽くなるようです。
※写真は昨年以前のものです。風鈴は年ごとに変わります。

白鳥神社弓道場で本格的な弓道体験

神社に併設された道場では弓道体験にも挑戦できます。
実際に弓を引いてみると、意外にも弓より矢の扱い方が難しく、狙いを定めるだけでも一苦労。それでも矢が放たれた瞬間の爽快感は格別で、的に当たると自然と笑顔になります。
雨の日は屋根のある弓道場もあるから安心。風を感じながら心を整え、静かに弓を引く時間は、いつもの観光地巡りとはひと味違う特別な体験です。

この人に会いたい!(白鳥神社・禰宜 猪熊さん/さぬき小間弓会 間嶋さん)

この人に会いたい!(白鳥神社・禰宜 猪熊さん/さぬき小間弓会 間嶋さん)

白鳥神社を訪れたら、ぜひお会いしたいのがこのお二人。

白鳥神社・禰宜の猪熊さんは、いつも穏やかな笑顔で参拝者を迎えてくれる白鳥神社の名物的存在。
かざぐるまや風鈴の企画をはじめ、季節ごとのイベントを次々と生み出すアイデアマンでもあります。実は大のカメラ好きで、その写真の腕前はプロ顔負け。SNSで人気を集める白鳥神社公式キャラクター「みゃ~まる」の“中の人”については… 内緒です。

弓道体験を指導する「さぬき小間弓会」の間嶋さんは、高校時代から全国レベルで活躍し、国体にも選出された実力者。それでいて物腰はとても柔らかく、初めて弓を握る人にも技量や習得ペースに合わせて丁寧に教えてくれます。機会があればぜひお手本もお願いしてみてください。矢を放った後の「残心」まで美しい姿は、思わず見入ってしまうほどです。

マーレリッコ・ワーサン亭で海の恵みをまるごと体験

日本で初めてハマチ養殖が行われた安戸池。その歴史と魅力を体感できるのが海と魚の体験学習館「マーレリッコ」です。
安戸池に着いてまず驚かされるのがハマチの餌やり体験。餌を投げ入れた瞬間、水面がバシャバシャと音を立てて波打ち、ハマチの群れが一斉に押し寄せてきます。その迫力は想像以上で、思わず「おおっ!」と声が出てしまうほど。
鯛釣り体験も人気で、竿を垂らせば数秒で反応があり、魚との駆け引きに夢中になります。気付けば子どもより大人の方が本気になっているかもしれません。

おすすめはブランド牡蠣「ADOMILK(アドミルク)」

遊んだ後はワーサン亭でひと休み。窓の向こうに広がる安戸池を眺めながら味わいたいのが、東かがわ市のブランド牡蠣「アドミルク」です。水質の良い安戸池で育つため一年中生食が可能。実際に食べてみると名前の通り濃厚でミルキーながら、クセや苦味は驚くほど控えめです。
海を体験し、海を味わう。東かがわらしい時間を満喫できるスポットです。晴れた穏やかな瀬戸内を感じながら、是非いかがでしょうか?

この人に会いたい!(マレーリッコ 所長 六車さん/(一社)東かがわ地域経営機構 理事長 寺西さん)

この人に会いたい!(マレーリッコ 所長 六車さん/(一社)東かがわ地域経営機構 理事長 寺西さん)

安戸池の魅力を語るうえで欠かせないのが、このお二人。

マーレリッコ所長の六車さんは、日に焼けた姿がよく似合う“海の男”。一見寡黙そうですが、話し始めると気さくでユーモアたっぷりです。ツアーやイベントで披露するハマチの解体はまさに職人技。鮮やかな包丁さばきはもちろん、家庭でも役立つ魚のさばき方やコツも気軽に教えてくれます。時間があればぜひ声を掛けてみてください。魚や釣りの話で盛り上がるはずです。

一方、東かがわ地域経営機構の寺西さんは、地域愛あふれるムードメーカー。交流会「テラロック」を主催するなど人とのつながりを大切にしており、その明るい人柄で多くの人から親しまれています。そんな寺西さんが今いちばんおすすめするのが、東かがわ市のブランド牡蠣「アドミルク」。「苦味や臭みが少なく食べやすいので、ぜひ一度味わってほしいですね」と話します。その言葉を聞くと、思わず食べてみたくなります。

 

引田の町並みでノスタルジックな町歩き

引田の町並みは、観光地というより「今も暮らしが続く港町」という表現がしっくりきます。白壁の商家や醤油蔵が残る路地を歩いていると、どこか懐かしい風景が続き、つい寄り道したくなります。
有名観光地のような人混みはなく、観光客も比較的まばら。だからこそ、自分のペースでゆっくり歩けるのが引田の魅力です。

瀬戸内国際芸術祭アート作品を訪れる

瀬戸内国際芸術祭アート作品を訪れる

会期外にもアート作品に触れられるチャンス

瀬戸内の島々を舞台に、3年に1度開催される現代アートの祭典・瀬戸内国際芸術祭。春・夏・秋の3シーズンで開催され、通算会期は約100日間。季節ごとの魅力を体験でき、会期中は国内外から約100万人の人々が訪れます。

そんな瀬戸内国際芸術祭のアート作品が会期外にも観賞できるようになりました。
※公開日は作品によって異なります。
 
引田の町では以下の作品に出合うことができます。
レオニート・チシコフ「みんなの手 月まで届く手袋を編もう!」(hk02)
マリーナ・モスクヴィナ「てぶくろくんのおはなし」(hk03)
Photo: Shintaro Miyawaki

讃州井筒屋敷で江戸の面影にひたる

讃州井筒屋敷では江戸時代から続く商家ならではの落ち着いた空気に包まれます。
庭を眺めながら過ごしていると、ふいに小鳥のさえずりが聞こえてきたりして、時間の流れが少しゆっくり進むような感覚に。慌ただしい日常を忘れさせてくれます。

旧郵便局のレトロなカフェでひと休み

歩き疲れたら、旧引田郵便局をリノベーションしたカフェ・ヌーベルポストへ。
レトロな雰囲気の店内には観光客だけでなく地元の人たちも訪れ、耳を澄ませば土地の言葉が聞こえてくることも。
観光客向けに作り込まれた空間ではなく、町の日常の中に自然と溶け込めるのが心地よいところ。コーヒーを飲みながら古き良き時代の建物や調度品などを眺めていると、つい長居したくなります。

アートな海岸で感性をくすぐる

アートな海岸で感性をくすぐる

さらに港方面へ足を延ばせば、引田港湾岸アートも点在。壁画の前では作品に合わせて思い思いのポーズで写真を撮る人の姿も見られます。
引田に限らず、地域のふとした”アート”なスポットを巡っていくのも旅の楽しみ方としていかがでしょうか。

近くのおすすめスポット

田の浦野営場「海まで続く道」
大坂峠展望台
日本ドルフィンセンター

まとめ

いかがででしたか?風を感じながら弓を引き、魚とふれあい、新鮮な海の幸を味わう。そして、歴史が息づく町並みをのんびり歩く。
東かがわ市には、「体験する」「味わう」「歩く」という旅の楽しみがぎゅっと詰まっています。忙しい日常を少し離れて、自分のペースで巡る東かがわの旅へ出かけてみませんか。

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