砥部焼絵付け体験

歴史ある伝統工芸品の絵付け

砥部焼は、江戸時代から約240年の歴史を誇る、愛媛県指定無形文化財指定の伝統工芸品です。厚めの滑らかな白磁に、呉須と呼ばれる藍色の顔料を用いた手描きの柔らかな絵付が特徴です。

砥部焼(とべやき)とは

砥部焼の由来
奈良・平安時代より「伊予砥」と呼ばれる砥石は、伊予国産物として中央にもその名は届いていました。その伊予砥の屑石を原料にして、磁器の生産を始めたのは江戸時代。大洲藩の庇護を受けながら、産業として大きく発展しました。明治時代、砥部焼の名は世界に知られるようになり、大正期にはその七割が輸出されるほどに。世界的な産業に成長しました。
夫婦喧嘩で投げつけても割れないという逸話から、別名喧嘩器と呼ばれるほど、割れにくく頑丈な磁器です。手頃な値段で普段使いに適した砥部焼は、現代にもその伝統技術を受け継ぎながら、益々その魅力を増しています。

焼き物の里 砥部町

100件以上の窯元が集まる
砥部町には約100件もの窯元があり、昔ながらの伝統を継承しながら、個性あふれる新しい作品も生み出しています。窯元を巡ってお気に入りを見つけたり、砥部焼で供されるカフェのスウィーツと器を堪能したり。焼き物の里 砥部町での楽しみは色々ありますが、予約いらずで気軽にできる絵付け体験も人気があります。小さなお子さまもお絵描き感覚で挑戦できますので、家族で楽しむイベントとしてもお勧めです。砥部焼体験には、他にも「手びねり体験」や「ろくろ体験」があります。

砥部焼絵付け体験

器を選んだらいよいよ絵付け
砥部焼絵付け体験は、まず器選びからスタート。いろんな種類やサイズの器があって目移りしてしまいます。風鈴や壁掛けなどインテリア小物もありますよ。
器を選んだらいよいよ絵付け。焼くと一割ほど縮みますので、焼き上がりをイメージしながらまず鉛筆で下書きをします。鉛筆の線は焼くと消えてしまいますので、間違えても大丈夫。下書きが終わったら、筆で絵付けしていきます。中にはお子様の手形を押す方もいて、家族のとても良い記念にもなります。
絵付けが完成したら、焼き上がりまで45日ほどかかります。スタッフさんの手に委ね、焼き上がりを待つのもまた楽しみですね。

砥部焼体験をするなら

砥部焼体験をするなら

窯元が集まるエリアに位置する砥部焼伝統産業会館では、砥部焼の歴史を学べる貴重な展示や、現代のほとんどの窯元の作品を見られる無料の窯元マップを配布しています。絵付け体験ができる施設や工房がいくつかありますので、参考にしてみてください。
砥部焼伝統産業会館については<a href="https://shikoku-tourism.com/spot/13097" target="_blank">こちら</a> 。