OZU STORIES 大洲城下町再生の物語

“紡ぎびと”と呼ばれる案内人とともに、大洲の持続的なまちづくりを深く体験できる特別な旅です。
大洲市は人口減少に伴い空き家が増え、町並みや建物などを維持することが困難になっていました。後世に価値ある地域文化を残すため、町のアイデンティティを守るため、古き良き町並みや歴史的建造物の再生と活用を軸に取り組んだ、大洲市のまちづくり。この旅では、これまでの経緯や活動内容を知り、大洲の今を体験します。

2010年代後半から、大洲の城下町の町並みが一斉に取り壊され、新築や更地化が進む時期がありました。所有者の高齢化や相続、修繕費の増大などで、建物の維持管理が困難になってきたためです。広範囲にわたり大洲の町並みが失われると、城下町の歴史的な景観がなくなるだけでなく、地域のアイデンティティを失いかねません。歴史的建造物の再生・活用はこうした危機感からはじまりました。
古民家の清掃活動をしていた城下町のNPO法人や歴史的建造物を生かしたNIPPONIA HOTELなどの宿泊・レストラン事業を展開するバリューマネジメント、地域の金融機関である伊予銀行、大洲市と地域DMO(観光地域づくり法人:現在のキタ・マネジメント)の産官金の連携による取組みの結果、現在までの5年間で再生・活用された歴史的建造物は31棟となり、それらは宿泊施設や店舗などに生まれ変わり、大洲は滞在型観光地になりつつあります。

大洲市は2023年持続可能な観光地を認定する国際公式承認機関Green Destinationsから文化・伝統保全部門にて世界1位を受賞。これは大洲市の歴史的建造物をまちの人や観光事業者、行政が互いに協力し合うことで町並みを再生したことに対して称するものでした。この賞をきっかけとして大洲市が2018年から取り組んできた町並みの再生を、地域住民に加え広く国内外の観光客の方にも知っていただくためにこのコンテンツを実施し、参加いただいた方のツアー売上の5%を地域内のまちづくりを実施する団体や取組みに寄付しています。本コンテンツにてまちの再生を観光客に伝えることで、さらにその収益が町の景観の保全や環境美化に使われています。

【ツアー行程】
①ガイダンス・導入動画の鑑賞:再生前の町の状況などの概要について動画を鑑賞
②再生前の空き家や古民家の現場見学:普段は入ることのできない工事前、工事中の建物の特別見学
③再生後の歴史的建造物の内覧:再生された古民家のホテルや店舗を特別見学
④”まちびと”との交流:大洲城下町再生に関わった住民や事業者と交流
➄地域貢献:収益の5%を町の保全を行う地域団体に寄付。その他をガイド育成に充当。


・プログラムの所要時間:2時間
・開催時期:通年
・開催最少人数:1名
・開催最大人数:1組10名、最大4組まで相談可能
・金額:参加人数によって変動、1名3,000~8,000円(税込)
おすすめ・注目ポイント
地域の人たちの努力で守ってきた「まち」ですが、まちづくりの沿革や変化の痕跡を遡って探ると非常に面白く、自分自身の暮らしにも何かヒントをもらえそうです。ここで生活している私たち”紡ぎびと”を通して、まちづくりに携わっている”まちびと”と繋ぎます。まちづくりの現場を歩き、一つ一つ違う顔を持つ建物の呼吸を感じながら、「まち」と濃厚に触れ合うことができます。単純な観光だけでは知られていない地元のストーリーや人と人との交流からしか得られない感動を体験できます。

SDGsの目標

  • 8.働きがいも経済成長も
  • 11.住み続けられるまちづくりを
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住所 愛媛県大洲市大洲649-1 まちの駅あさもや2階
電話番号 0893-57-6655(大洲観光総合案内所)
お問合せ先一般社団法人キタ・マネジメント
担当者名謝 璠(シャ ハン)
メールアドレスozu_tourist_info@kita-m.com