郷土愛に守られた寒霞渓のグッドプラクティスストーリー

小豆島が世界に誇る景勝地であり、人々を魅了し続ける名勝寒霞渓は、今よりはるか昔から先人たちの努力によって守られてきたことをご存じでしょうか。

その昔、寒霞渓の景観に注目した外国人によって土地が買収されそうになった際、乱開発を防ぐため、地元で醤油醸造業を営んでいた長西英三郎氏は「神懸山保勝会」に巨額の寄付を行い、寒霞渓一帯の土地の取得に協力しました。その結果、土地の管理が一元化され、「日本三大渓谷美」と称されるまでの環境整備が進んでいきました。まさに、現在におけるナショナルトラストの先駆けとも言える活動が100年以上前の小豆島で行われていたのです。

今日では、瀬戸内海国立公園として、法律により景観や生態系が保護されていることはもちろんですが、先覚者たちの郷土愛を受け継ぎ、様々な地元団体や有志の方々が寒霞渓の景観保全活動や魅力の発信に取り組んでいます。
寒霞渓は、1300万年の年月が生み出した「自然の美」の上に人々の郷土愛による保全活動が加わり創り上げられた、世界に誇る小豆島の宝です。

先人たちが過去から私たちへ残してくれたこの宝物を、未来への最良の贈り物として繋いでいく義務が私たちにはあります。

SDGsの目標

  • 15.陸の豊かさも守ろう
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住所 〒761-4492 香川県小豆郡小豆島町片城甲44-95
電話番号 0879-82-7021(小豆島町商工観光課)
お問合せ先小豆島町商工観光課
担当者名主任主事 片岡 琴未
メールアドレスolive-shoko@town.shodoshima.lg.jp