高原の絶景を満喫!四国カルスト

「天空の道」を走り抜けて爽快ドライブ  

愛媛県と高知県の県境の尾根沿いに広がる四国カルスト。標高1,000m~1,500mの高地からの眺めは絶景で、このカルスト台地を縦断するように通る県道383号(四国カルスト公園縦断線)は絶好のドライブ&ツーリングルートになっています。カルスト特有の白い岩肌の石灰岩が点在する大草原と遠くに連なる山々の稜線。360度の大パノラマを楽しむ絶景ドライブへ出かけましょう。

四国カルストとは?

「日本のスイス」と称される景勝地
東西約25kmにおよぶカルスト台地で、日本三大カルストのひとつ。3つの中では最も標高の高い場所にあり、高原の雄大な景色や珍しい高原植物を楽しむことができます。白い岩肌の石灰岩、緑の草原、放牧された牛たちが織りなす牧歌的な風景は「日本のスイス」とも称され、訪れる人々を癒してくれます。晴れた日にはどこまでも続く四国連山が一望でき、雲の上の大パノラマが広がります。

四国カルストについて学ぼう!

四国カルストについて学ぼう!

天狗高原にある「カルスト学習館」

カルストの成り立ちやそこに咲く高山植物・花木や生き物などを学べる施設。パネルや映像で分かりやすく紹介しています。「高原ふれあいの家 天狗荘」に隣接しており、入館料は無料です。ドライブの途中で立ち寄ってみては!

四国カルストエリアMAP

絶景パノラマドライブへ

四国カルストの絶景ポイントをご紹介
四国カルストのドライブルート「四国カルスト公園縦断線」は別名「天空の道」と呼ばれ、どこまでも続く青い空とはるか彼方まで連なる山々の稜線を望みながら、まるで天空を走り抜けているかのような爽快なドライブが楽しめます。東端の天狗高原から五段高原、姫鶴平、西の大野ヶ原へと山の尾根に沿って続く「天空の道」のビュースポットや見どころを紹介します。

▼天狗高原

四国カルスト東端に位置し、四国カルストの中で最も高い標高1485mの天狗の森の麓に広がる「天狗高原」。眼下には標高1,000m級の四国山地の尾根が連なり、壮大な眺めが楽しめます。天気の良い日には太平洋まで見渡せることも!白い石灰石が点在し緑の草原が広がる一方、天狗の森の周辺はシラカバやアカマツの自然林が生い茂り、カルストとは違った光景をみることができます。
高原の中心にある天狗荘を起点にあちこちに遊歩道が整備されているのでハイキングもおすすめ。春は新緑、夏はハンカイソウなどの高山植物、秋はススキや紅葉など四季折々の表情を楽しむことができます。「森林セラピーロード」も整備されており、地元産ヒノキウッドチップが敷き詰められた「引き割りロード」をはじめ、多彩なコースが設置されています。木漏れ日の中の散策は癒し効果も抜群ですよ!

天狗高原の観光拠点「高原ふれあいの家 天狗荘」

天狗高原の観光拠点「高原ふれあいの家 天狗荘」

四国カルストの情報はここで入手!

カルストの雄大なパノラマ風景が堪能できる公共の宿。ロッジやキャンプ場も完備されています。食事のみの利用も可能で、ハイキングや森林セラピーなど周辺観光の拠点にもなっており、いつも多くの人で賑わっています。また高知県と愛媛県の県境にあるので敷地や館内には境界を示す表示がいくつかあり、この境界をまたいで記念撮影をしていく人も多いのだとか。
森林セラピーの問い合わせや申し込みも受け付けていて、前日迄に予約すれば「セラピー弁当」を準備してもらえます。

▼五段高原

羊の群れのような白い石灰石(カレンフェルト)やすり鉢状の窪み(ドリーネ)が点在するカルスト特有の光景の向こうに四国連山の稜線が一望できる四国カルスト屈指のビュースポット「五段高原」。春から秋までは牛の放牧が行われており、白い石灰石と緑の草原、放牧された牛たちが織りなす牧歌的な風景に心癒されます。運がよければ、放牧された牛を間近に見ることができるかも!

▼姫鶴平

四国カルストの中央に位置する観光拠点「姫鶴平(めづるだいら)」。見渡す限り牧草地が広がり、なだらかな丘陵地にある展望台からはカルストの雄大な景色が一望できます。
高原の風を受けてゆっくり回る大きな風車と、一面に広がる草原でのんびり草を食べる牛たち。のどかな風景を眺めながら、心なごむひとときを過ごしましょう。コテージやキャンプ場なども充実しているので、アウトドアを楽しむのもおすすめ。夜には満天の星空も楽しめます。

屋外バーベキューが人気の「姫鶴荘」

屋外バーベキューが人気の「姫鶴荘」

名物のあまご料理もおすすめ!

コテージやキャンプ場もある宿泊施設で、姫鶴平の観光拠点となっている「姫鶴荘(めづるそう)」。レストランやお土産ショップも併設しており、パノラマ風景を眺めながらの屋外バーベキューランチが人気です。四国カルストの伏流水で育ったアマゴ料理や絶品ソフトクリームなども味わえますよ。期間限定で営業しているため、事前に営業期間をチェックしてからお出かけを。(営業期間4月~11月 / 12月~3月は休業)。

▼大野ヶ原

四国カルストの西端に位置する「大野ヶ原」。標高1,100mを超える高原にはカルストの台地が広がり、のどかな放牧風景を望むことができます。県下有数の酪農地帯となっており、民家や牛舎、サイロなどが立ち並び、牧場やペンションが点在する人気のエリア。行楽シーズンには観光地として、真夏には避暑地として多くの人で賑わいます。高台に広がる源氏ヶ駄馬からの眺望は素晴らしく、晴れた日には豊後水道まで望むことができます。

濃厚チーズケーキが自慢「もみの木」

濃厚チーズケーキが自慢「もみの木」

搾りたてのミルクで作った高原ならではのグルメを堪能!

カフェ、ショップ、ポニー牧場が併設する「もみの木」。大人気の自家製チーズケーキは数量限定のため売り切れ必至。とろとろのクリームが絶品のチーズケーキを目当てに多くの人が訪れます。搾りたてのミルクで作った濃厚な味わいの自家製アイスクリームやプリンもおすすめ!搾りたての牛乳も販売しています。ポニー牧場ではポニー、ヤギ、ウサギなどのかわいい動物と触れ合い、楽しいひとときが過ごせます。

高原を彩る花々も必見!

夏の四国カルストは高山植物の宝庫!かわいい花々が広大な緑の牧草地を彩ります。
カルスト台地では、普段見ることができない珍しい高原植物を目にすることがあります。特に、四国カルストのシンボル的な花「ヒメユリ」が咲き誇る夏の風景は必見です。
ハンカイソウ
カルスト台地の夏の風物詩、ハンカイソウ。1本の茎にたくさんの黄色い花をつけます。四国カルストの放牧地に群生し一面に黄色い花畑をつくる様子は、夏の風物詩とも言われています。(見頃シーズン)7月中旬~下旬ごろ
フクリンササユリ
葉っぱの形が笹に似ているユリ。さらに、葉っぱの縁が白く彩られるためフクリン(覆輪)と呼ばれています。花の色はピンクでほのかな香りがあるのが特徴。久万高原町の「町の花」に指定されています。(見頃シーズン)6月上旬~7月上旬ごろ
ヒメユリ
鮮やかな花の色が印象的なヒメユリ。四国カルストのシンボル的な存在で、夏になると緑の牧草地に咲くヒメユリの花を写真撮影するために四国カルストへ訪れる人がたくさんいます。(見頃シーズン)7月下旬ごろ

夏の風物詩を存分に楽しみましょう!

夏の風物詩を存分に楽しみましょう!

天狗高原の遊歩道を散策

天狗高原には遊歩道があるので、車から降りて散策してみませんか。広大な緑の牧草地を彩るハンカイソウに出会えるかも。

四国カルストへのアクセス

高知、松山、内子、宇和島の4方面から四国カルストへのアクセス方法
四国の深い山奥に広がる四国カルスト。アクセスする道も細く、対面通行が多いので、対向車とすれ違うときは運転に注意が必要です。十分時間をとって気を付けて向かいましょう。

<高知方面から>
高知方面からは高知自動車道 須崎東ICを下りて、国道197号を西に進み高野から県道48号へ続く東津野城川林道(東線)を通って天狗高原へのルートがメインのアクセスルートとなっている。(所要時間:高知自動車道 須崎東ICより約1時間10分)

<松山方面から>
松山方面からは国道33号を高知方面へ向かい、柳谷の落出から「柳谷大橋」の巨大ループ橋で国道440号へ。地芳峠から「四国カルスト縦断線」に入る。(所要時間:JR松山駅より約1時間40分)

<内子方面から>
内子方面からは国道197号から県道36号(野村柳谷)経由で大野ヶ原へ入るのが最短ルート。ただし、県道36号道幅が狭い山道のため運転が難しい。国道197号を日吉・檮原(ゆすはら)方面に進み、東津野城川林道(西線)経由で大野ヶ原へ向かうルートの方が運転がしやすい。(所要時間:松山自動車道 内子・五十崎ICより約2時間25分)

<宇和島方面から>
宇和島方面からは国道320号を東へ。日吉から国道197号をそのまま進み、高研山トンネル脇から東津野城川林道(西線)経由で大野ヶ原へ向かうルートが便利。東津野城川林道(西線)は国道並みに整備されているため快適なドライブが楽しめる。(所要時間:JR宇和島駅より約2時間30分)

楽しくドライブするための注意

楽しくドライブするための注意

ガソリンをチェック!冬場は通行状況の確認が必要

壮大な景色が楽しめる「四国カルスト縦断線」ですが、道幅が狭いところも多いので、対向車とすれ違うときは運転に注意が必要です。
また、ガソリンスタンドが少ないため、十分にガソリンを入れてドライブへ出かけることをおすすめします。土日はお休みのガソリンスタンドもありますのでご注意ください。
冬季は積雪のため通行止めの場合があります。