瀬戸内海の伝統アートから現代アートの旅 (3泊4日)

2000年ごろ、瀬戸内海では現代アートが盛んになるにつれて、小豆島にもたくさんの現代アーティストが訪れてきています。今では小豆島の至る場所にそれらの現代アートの展示があります。となりの島「豊島」にも、アートが普及し世界中のアーティストが豊島に集まり、数日から数ヶ月かけて様々な現代アートを制作して、展示しています。

小豆島はかつて醤油の原料である「塩」を盛んに作っていました。江戸時代後期になると生産量が必要以上に多くなったことや、塩の生産に必要な火力の強い燃料木に限りがあることなどから、塩作りに変わり、醤油産業が盛んになって来ました。今でも、昔ながらの手法を使って、木桶を使って醤油を作る文化が小豆島に残っています。
現在、昔ながらの手法を使って醤油を作っている場所は日本全国では少ないですが、小豆島にある醤油蔵は今でも昔ながらの製法で醤油を作っており、食文化の歴史を次世代に繋げる場所となっております。今では、小豆島で作られた醤油が世界中に知れ渡っており、観光客は、これらの醤油蔵の建物、木桶等の雰囲気を含めて伝統的な醤油を作る蔵は、食のアートとしても捉えられています。

大谷焼は、江戸時代後期、安永9年(1780年)に、四国八十八カ所霊場の巡礼に来た豊後の国(大分県)の焼き物細工師・文右衛門が、大谷村を訪れ、はじめてロクロ細工を披露し、赤土で焼き上げたことが始まりといわれています。そこから始まった大谷焼の「寝ロクロ」技法で助手が作業台の下に寝ころび、足で送ろを回す方法で陶器を作る技法は、機械が普及されている今の世界では珍しいし、これは伝統文化でもあり、陶器をに関するアートとしても捉えられます。
そして、吉野川の氾濫の影響により昔から吉野周辺の地域では藍の栽培が盛んになって行きました。藍の栽培が盛んになった江戸時代頃に徳島から全国へ藍の蒅(すくも)が輸出され、吉野川周辺の地域住民の生活が豊かになりました。最近では、その藍を使い、ハンカチを自分好みに染められる「藍染体験」もアート体験として楽しんでいただけます。
本コースでは、これらの伝統文化とアートを組み合わせ、昔の日本と今の日本の違いを楽しみながら日本の歴史の素晴らしい歩みを世界中の観光客に伝える「歴史的な伝統アートから現代アート」というテーマにてツアーをご案内します。さらに、一部の旅を自転車にて旅することによって、SDGSに貢献と五感で日本の地元を楽しむことができます。

●ハイライト
・ 自転車にて小豆島や徳島の地元を走ります。
・ 日本の伝統技法で作られる醤油と大谷焼を見学します。
・ 小豆島や豊島にある現代アートを見学します。
・ 江戸時代から現代までの日本の歴史に触れ合えます。

●メインアクティビティ
サイクリング、文化体験

●実施期間
4月~11月

●難易度
★★★☆☆

1日目

【午前】
<6:00>
神戸港に集合。ジャンボフェリー乗って、小豆島坂手港へ移動。

<9:30>
坂手港到着、その後自転車の調整、乗り方や使い方のレクチャー

<10:00‐12:30>
坂手港を出発。醤の郷~常光寺~オリーブのリーゼント~なかぶ庵~ヤマロク醬油~海岸沿い~暦

【昼食】
<12:30‐13:30>
レストラン暦で昼食。

【午後】
<13:30‐16:00>
レストラン暦~オリーブ公園~内海八幡神社~Gorges Gallery ~ 小豆島酒造 ~土庄港

<16:30‐17:30>
フェリーにて土庄から高松へ移動。高松到着後、専用車に乗車

高松での宿泊

【夕食】
夕食は、北浜アリー等周辺にてアレンジします。

【宿泊】
JRクレメント高松か同等

2日目

【午前】
<09:02-09:37>
高松港から高速船で豊島へ移動。

<10:00~>
港到着後、自転車貸し出し、自転車の調節、試走など。

ガイドと一緒に、自転車にて豊島のアート旅。下記のアート展示を見学します。

<10:30-11:00>
豊島美術館を訪問。

<11:00-14:00>
◆Les Archives du Cœur  ◆Yokoo House  ◆Karato Shimizu  ◆Place for Sea Dreamers  を訪問

【昼食】
お昼は地元レストランでの弁当を提供。

【午後】
<15:10-15:45>
高速船で豊島から高松へ移動。

【夕食】
夕食は、レストラン乍にてアレンジします。

【宿泊】
JRクレメント高松か同等

3日目

【午前】
<8:00>
ホテルにて朝食後、専用車にて出発。

<08:00-09:30>
高松から鳴門へ移動。

<09:30-11:30>
森陶器 – 大谷焼窯元見学 → 陶器絵付き体験。

【昼食】
<11:30-13:00>
徳島市内へ移動、市内レストランにて昼食。

【午後】
<13:30-15:00>
藍の館へ移動して、館を訪問。その後、藍染体験実施。

<15:00-15:30>
徳島駅へ移動。徳島駅到着後、ツアー終了。

備考

<用意する装備と持ち物>
■サイクリング
◎必須
・サイクリングに適した服装、着替え(速乾性、可視性の高いもの)
・スポーツシューズかサイクリングシューズ
・レインウエア(上下)
・水ボトル
・日焼け止め、サングラス
・リュックサック

■ラフティング
・水着と着替え
・タオル、バスタオル
・日焼け止め
・コンタクトレンズの方は、ゴーグルやコンタクトレンズの替え
・メガネの方は、メガネストラップ


<このコースの特色>
■ユニークなコンテンツ
・ 伝統的な醤油蔵、大谷焼窯元などを見学します。
・ 小豆島や豊島での現代アートを訪問します。
・ アートとクラフトで人気な碧染体験、大谷焼の餌付け体験を実施。

■環境への負荷を最小化するための取組
・サステナブルな観点により、できるだけ公共交通機関を利用して移動します。
・ペットボトルのごみを減らすため、マイボトルの持参を推奨します。
・参加者には環境問題への配慮を要請します。

■地元産品の活用や地域の雇用創出など、地域経済へ貢献するための工夫
・食事については出来るだけ地元で生産された食材を使った料理を提供します。
・レンタサイクル、貸切バス、飲食店、宿泊施設については地元資本の事業者を選定します。

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